出版社内容情報
美大生・亀井千歳の父、福雄は後妻を迎えた。それを責めるほど、ネンネの千歳ではないが、新しい家族との仲は、一挙手一投足に軋む軋む!!
▼人は人なり、我は我なり、されど家族というやつは、の第1話▼あなたのファンシーは、私の不安視なんだってば、の第2話▼分かりあえないか分かりたくないあなたと私2人きり、の第3話▼めでたさも中くらいなりの千歳ちゃん家の成人式、の第4話▼立て!報復の時は来た!千歳ちゃん快哉を叫ぶ、の第5話▼たまる不安はついに噴出する!千歳ちゃん家出を決意、の第6話▼きしむ不安は家族を揺るがす!当然圧力は千歳に、の第7話▼千歳はやっぱり家族の玩具か!?どーか私をほっといて、の第8話▼不幸は猫のように払えば払うほど私につきまとう!何故!?、の第9話▼自分のまいた種ゆえんに、いっそう私の怒りはたぎるのよ、の第10話▼[ふろく]私といろいろ●登場人物/千歳(美大生。父が再婚し、新しい母と妹が家族に加わったばかり)●あらすじ/父が再婚し、これまでふたりだけで暮らしてきた千歳の家に、新しい母と妹(しかも同い年!)、マルチーズがやってきた。父の再婚自体には反対していなかった。というより、父の面倒をみてくれる人ができ、自分は大学を出たら一人暮らしもできるし…と賛成さえしていた。たとえ、相手が苦手な人種であっても…と。しかし、現実は想像を遥かに超えていた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
祐樹一依
2
【◎】父と娘、再婚して家族になった義母と義娘。これをハートフルホームドラマと呼べたらどんなにその人は御目出度いのか。いや全く破天荒さはないのだけれど、読んでいてみるみるストレスが溜まるんじゃないかと不安になる。タイトルが言い得て妙で、心を通わせる関係には成り得ないんだろうなーと大変醒めた目線で面白く読みました。しかし読んでも読んでも濃くて先に進まんぞ。凄い。 2020/05/18
furugenyo
2
どんな人とも分かり合えると思い込む人達。そのアプローチに苦悩する主人公。同じ屋根の下で生活する姿はまるで社会心理学の実験のよう。よくこのテーマで描き通したなと。まったくこの作者が「沈夫人の料理人」を描いたのは正解だと思う。2012/12/16
烏
2
居間に放置されていたので読んでみた。何だろコレ、イラッとする。しかも、多分ココに書かれている「イラッとする人」と同じような人は多分読みながらイラッとしているんだろうなーと思うと余計にw2009/01/24
烏鳥鷏
1
この人、沈夫人の料理人の人だったのか!登録するため作者名で検索してから気づいた。 20歳女子大生に、父の再婚により義母と同い年の妹ができるという話。義母も妹も悪い人ではないのだが、とにかく気が合わず主人公はくたくたになる。居間が花柄のカーテンやソファカバーに統一されたり、ファンシーなスリッパを用意されたり、サバサバ系の主人公には拷問に等しい。犬アレルギーなのに犬飼われたり、料理の味付けが好みじゃないというのは致命的。 コミカルだけど、リアルに考えると嫌だろうな。2018/08/26
シーナ@食べ物漫画好き
1
1冊目 沈夫人の料理人から作者繋がりで。父の後妻と連れ子と新たなる家族として暮らす事になった千歳の生活ぶり。好意か悪意か、強者なのか弱者なのか? 遠慮と本音の空回り… カナリ面白い満足‼ 古書店で発掘したんで次巻の調達が難しい2017/09/04