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出版社内容情報
楳図かずおの集大成、現代の黙示録が遂に!
「14歳で終わる」。占い師の謎の言葉から始まる、楳図かずおの集大成的作品。
汚れた大気にあふれた地上を避け、地下に快適な世界を造り上げ、生活を営む未来の地球。食事もバイオ技術の恩恵を受け、人工的に作成・供給されていた。そんな中、バイオ食品工場の単なる鶏の培養肉となるはずだった細胞から突然変異した生物が生まれた! その生物は驚くほどのスピードで成長し、とてつもない知性を有していた。自らをチキン・ジョージと名乗ったその生物は、地球と地球の生物、そして人間との関係性を解読していた。人類によってもはや地球は余命幾ばくもないほど瀕死の状況だと知ったチキン・ジョージは、ある計画を企てる…。
【編集担当からのおすすめ情報】
1990年から95年にかけて、ビッグコミックスピリッツ誌上で連載された、地球とは?、人類とは?という壮大なテーマの一大叙事詩。この長大な物語をUMEZZ PERFECTION!では全4巻で刊行(最終巻ラストには、今回新たにカラー18ぺージが加筆!)連載終了後17年の時を経てもなお、いや、むしろ昨今の状況をあまりにも予見しているといっても過言ではない本書は、まさしく現代の黙示録! 果たして、地球はどうなってしまうのか?、人類の行く末に未来はあるのか? 地球上のすべての生物に警鐘を鳴らす、警告と啓蒙の第一集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
15
楳図かずお最後の長編漫画。 最近連作絵画で、『わたしは真悟』の続きを発表したので、今も創作を続けてる可能性はあるが今のところ最後の漫画。1990年からみた近未来が舞台。 世界の様相は様変わりしていて、テクノロジーが大きく発達している。 ソビエトが出てくる。 培養された鶏肉から知性を持った存在が生み出される。 それが本編の主人公チキン・ジョージ。 チキン・ジョージは、100年ほど前銀幕を騒がせた、怪人の後継者である。2024/02/08
ぐうぐう
15
現時点で、楳図かずお最後の長編となっている『14歳』は、結果的に楳図漫画の集大成的作品になっている。楳図漫画のキーワードでもある「予言」「破滅」そして「子供」というテーマに貫かれた本作は、これまでの作品のどれよりもストレートで、ダイナミズムに描かれている。しかしそれは、難解さも導いていく。この作品が持つ深遠さゆえだ。「14歳で終わる」。楳図かずおの最終神話は、謎めいた予言と共に、読者を容赦なく道連れにする。2012/11/28
くろいの
8
こんなに、こんなに、こんなに面白かったっけ?凄すぎる。連載当時読んでたのにここまでだと記憶してなかった。素晴らしすぎる。大統領がミッキーの案内でチキン・ジョージ博士の研究室近辺に到着したあたりから圧巻。1巻ラスト(ミッキー)は、もはやこの展開しか無いと分かってるのに鳥肌。震えた。怒濤の展開。 「ウワーッ!」「ウワーッ!」「ウワーッ!」「ウワーッ!」って、そりゃ4コマ連続で同じ人物が同じ台詞言い続けるわ・・・・「ウワーッ!」しか言いようがないもの。2013/02/14
DRAW
7
その分厚さに物怖じしてしまうが、いざ読み始めるとあっという間。超大作SF漫画。再販に感謝。2022/04/03
wasabi
6
ベルセルクの「蝕」が最初から最後まで延々と続いてる感じ、と例えれば本作の凄さが少しは伝わるだろうか。2014/05/17