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出版社内容情報
江戸の街に吹く本格推理の風
江戸川乱歩賞受賞の川田弥一郎の傑作小説を高瀬理恵が華麗な筆で描く、大江戸検屍推理譚第2作。
どんな死体であっても詳細に調べ、死者が語る言葉に耳を傾ける北町奉行所の同心・北沢彦太郎。すぐれた検屍技術を持ちながら、チームを組むのは、女好きの開業医・玄海と、どんなに損傷した顔からも生前の顔を再現できる、本業はあぶな絵の絵師・お月、という変わり種。
今回、挑むのは、新雪に覆われた妾宅で起こった撲殺事件。雪に残った唯一の足跡から犯人はすぐに特定され、逮捕。しかし、妾の死体は別の犯人の存在を示唆していた…はたして真犯人は誰か?
現代とは異なるとはいえ、江戸時代にも優れた検屍技術は存在した。それらを駆使し、現代顔負けの推理を展開する北沢たち捜査チーム。検屍の過程、方法をも丹念に映像化。時代読み物としてだけでなく、ミステリーとしても上質の作品です。
【編集担当からのおすすめ情報】
全裸でふろ場で撲殺されていた妾の顔は殴打によってはれあがっていた。死亡時刻はある人物のアリバイを証明していた。外は新雪であった…などなど。 すべての情報は読者に開示されています。一緒に真犯人の手口を推理してみてください。もう一話の毒殺事件のほうも見ごたえ十分。女絵師、お月の身に危機が迫り、北沢との関係に微妙な変化が…
第1話 千両/其之一
第2話 千両/其之二
第3話 千両/其之三
第4話 千両/其之四
第5話 毒婦/其之一
第6話 毒婦/其之二
第7話 毒婦/其之三
第8話 毒婦/其之四
第9話 毒婦/其之五
1 ~ 1件/全1件
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竹田の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
36
検屍官の同心が生娘に惚れられておたおたしてましす(^^;。この同心には愛妻がいてますものねぇ。う~ん惚れるのは勝手だけど強要してはいけませんぜお月さん。殺す男に殺される女、欲ってもんは程々でなきゃ2023/01/22
うめ
16
面白くて好き。きちんと月代なのに格好良いところが◎綺麗な死体じゃなくて、きちんと死体なところも好き。時代物は人情優先な話も多いけれども、科学的なのも面白い。2017/09/05
豆乳くま
6
雪の足跡のトリックや死亡時刻の操作など今も変わらぬ犯人との攻防がいい。昔はこんな方法で毒を調べたり検出したり、当時の科学が面白い。安定感。2013/12/01
葵上
3
筋はいいけど……グロテスクを受け入れられるかどうかかな2025/05/02
takumi
2
江戸という道具立てにより、ちょっと使い古された推理小説ネタも許される感がないことはないが、まあ愉しめる内容になっている。千両の葉はそんな簡単にとれない気もしますが。2013/04/11