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出版社内容情報
高橋留美子が描く、大人のためのコメディー
強い力もない、空も飛べない、変身するわけでもない……サラリーマンだったり、主婦だったり、学生だったり……そんなごく普通の人々にだってドラマチックな人生が隠されている。 彼らが起こすドラマは、怪獣に襲われるわけでもない、地球の平和を守るわけでもない……あなたの身にも起こりそうな日常のちょっとした「事件」だったりします。そんなちょっとした「事件」でさえ、漫画界NO.1ヒットメーカー・高橋留美子の腕にかかれば極上の物語に変貌してしまうのです。
ビッグコミックオリジナル誌上で一年に一作ずつ発表された、人生の悲劇も喜劇も織り交ぜた六編の人生譚。表題作『運命の鳥』の他『ポジティブクッキング』、『事件の現場』、『幸せリスト』、『年甲斐もなく』、『隣家の悩み』が収録された短編集です。
【編集担当からのおすすめ情報】
「うる星やつら」、「めぞん一刻」、「らんま1/2」、「犬夜叉」、「境界のRINNE」…巨匠・高橋留美子に代表作は多々あれど、この短編集を読まなければ、真の高橋留美子は語れない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
48
「傑作集」と銘打つに相応しい短編集。収録された6作品、全てが高クオリティでした。高橋留美子作品を読んだのは久しぶりなのですが、こういった方向へきていたのですねー!人の死なないミステリー?や、ミステリーではないのか?登場人物の誰もが日常から一歩も逸脱しない物語なのに、めっちゃハラハラしてしまったんだけど。描かれているのは、誰もが遭遇し得るささいな出来事です。主人公が味わう不安やら焦燥やら後悔やら安堵の気持ちがリアルに伝わってきます。苦笑いしつつもホッと息をつけるラストに至るまで、全てが大人テイストでした。2013/12/27
Y2K☮
28
再読。熟年離婚、不倫疑惑、放火魔など平凡な一般家庭を襲った様々な事件をユーモラスに描く大人向け短編集。表題作以外はさほど突飛ではないので同様の事態にぶつかる可能性は誰にでもある。大人だって人間。顔や態度に出さないだけ。積もり積もった不満や不安が本人の意思を超えて暴れる事もある。その前に、時々でいいからちょっとした気配りや感謝の一言。但し適当は逆効果。女性は男が想像する以上に鋭くて繊細だから。不用意な発言で地雷を踏んだ時もすぐに謝ってアフターケア。仲直りには第三者のきっかけ作りが有効。短編のお手本的な一冊。2015/05/25
ぐうぐう
13
これまでの高橋留美子の短編集と比べると、とてもおとなしい印象を受ける第4集『運命の鳥』。突拍子もない設定の作品もあるにはあるが、ギャグで強引に物語を牽引するのではなく、あくまでキャラクターのリアルを尊重する作りが、現実に生きる読者の共感を呼んでいる。よくよく眺めてみれば、ここに収められた短編は、どれもささやかな幸せを探す人の物語だ。それもまた、共感を呼ぶ鍵となっているようだ。2011/07/21
まつじん
12
なぜか買い続けている高橋留美子劇場。どうしてなのか自分でもわからない。損した気になるわけでもないがオトク感もそんなにはない、謎だ。それよりも人魚シリーズを続けて欲しいものです。2011/07/20
らなん
10
子供から動物、何より老人の描き分けが上手だなァ。お年寄りって描くのが難しいと思うのだけど、ー人一人実在するかのように描いてあって、本当凄い。2020/07/05
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