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出版社内容情報
新教VS.旧教、激動の少年時代!!
シェイクスピアが生きた時代は、新教(プロテスタント)が国教とされ、旧教(カトリック)が禁じられた時代であった。しかし、いまだ旧教に親しみを持つ人が多く、隠れてミサを行うなど、旧教は潜伏しながらも生きながらえていた。
そんな時代に英国の片田舎に生まれたウィリアム・シェイクスピアは、何を想い何を感じて、ワースと共に故郷を去ることを決心したのか?何がシェイクスピアを駆り立てたのか!?…少年時代の“真実"に迫る!!!待望の第4集!!
1 ~ 1件/全1件
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Ritzのざっくり本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
92
この巻からは主人公の二人が子供の時代にさかのぼっています。両方の家族やシェイクスピアの父親などの様子と二人の少年がどのように成長していったのかがよくわかります。また当時の英国の宗教の状況もわかります。よく調べていると思いました。2017/10/20
momogaga
30
レンタル。シェイクスピアの生い立ち、宗教観が分かりやすく描かれていた。2019/01/01
天の川
22
宗教って怖い。イギリス国教会が権威を持っていた時代の旧教とは無残なほどの弾圧を受けていて、ハント司祭もコタム司祭も命を賭して説教を続けている。彼らの瞳は澄み渡っているけれど…だからと言って、旧教が善、新教が悪というわけではない。信仰の押し付け、狂信的な信仰は、いつの世も残虐さと背中合わせだ。ランスとワース、いや幼馴染の無二の親友ウィルとジョン…のはずなんだけれど。いや、旧教ではそれは絶対ダメでしょう。2017/09/11
cockroach's garten
17
いよいよロンドンへ打って出るとなったが、少し休憩で回想録が挟まれた。ランスとワースの幼少時代が描かれている。この回は封建制による身分差別、宗教改革による旧教徒(カトリック)に対する迫害など中々残酷なことだが、興味深い歴史背景が伺える。ランスの親父がナイトの称号を貰うためにあの手この手とやっているさまは汚いが、当時は身分がいかに重んじられたかがよくわかる。2017/10/31
ぐうぐう
11
ランスとワースの過去が描かれる。少年ウィリアム・シェイクスピアとジョン・クームとして。王の思惑とプロテスタントによる宗教改革運動が呼応し、変動する宗教体制。それに翻弄される市民の中に、ウィリアムとジョンもいた。新教と旧教の狭間で、揺れ動く信仰が、階級差別を浮き彫りにし、恋を引き裂いていく。そのとき、二人の胸に芽生えたものは、なんなのか。2011/12/14