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出版社内容情報
何者かに操られるかの様に訪れた故郷で、48歳の意識はそのままに、34年前の中学時代にタイムスリップしてしまった「私」は…。
▼第1話/父と母▼第2話/恋の行方▼第3話/美しき女▼第4話/幸せな家族▼第5話/夏の情景▼第6話/父を待つ▼第7話/それぞれの心象▼第8話/時の旅人●登場人物/“私”(47歳の中年サラリーマン。どういうわけか、現在までの記憶を持ったまま34年前の中学時代にタイムスリップした)、永瀬智子(クラスの男子のあこがれの女子中学生)、島田大介(“私”の悪友)●あらすじ/34年の時を越え、中学生時代の故郷・倉吉にタイムスリップした“私”は、かつて憧れていた少女と2度目の青春時代を楽しんでいた。そんな時、“私”は近いうちに父が家族を捨て、失踪してしまうことを思い出す。父の失踪後、母がさまざまな苦労を重ねることを知る“私”は、父の失踪を止めることを決意。だが、父が幸福な家庭を捨てる理由とは一体? そして“私”は現代に戻ってこられるのか!? 感動の完結集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
29
一般的な家庭生活を営む中でふと感じる疑問。乗り間違えた電車がきっかけで、心は現在のまま、時間が30年前に逆行する。その時点から先が見える状態に置かれる事で、当時疑問に思った過去の出来事の事情...戦争が産んだ複雑な事情の中に込められたものは静かな愛情と理解。父親の失踪は過去に戻って止める事はできなかった。父親が失踪した気持ちを理解できたことで自身の気持ちの整理がついたかのような主人公。 過去に戻ったお墓で再び現在に戻ってきた。やはり墓地には何かの境界があるのか。深く心に問いかけられた作品だった。2020/11/01
ぶんぶん
7
【再読】父について調べてみる、戦後のあれこれで母と一緒になり、妹も生まれ幸せな人生である。少なくとも表面上は…14歳の目を通して45歳の思考が探る、父の思い、母の生き様、果たして父の失踪に何があるのか。父の歳になり、考えさせる、家族とは、将来とは…良いドラマかと思います。2013/10/10
ちゃーびん
5
上巻に続いて先が気になり、どんどん進んでしまったので、イラストをゆっくり楽しめなかったかもしれない。ストーリーもとても面白かった。すぐにもう一度読み直しても楽しめそうなくらいよかった。今度はゆっくり読もうと思う。 ★★★★☆2021/12/08
イヌロ
3
下巻も少年時代の自分に戻ったまま48才の主人公の物語は進む。少年時代に起きた ”事件の日”が迫る事に気付いた主人公の心の揺れがハイライトである。もう一度、体験する事件を妨げるのか?それとも、そのまま同じことを繰り返させ、ただ傍観するのか?。結局、主人公は後者を選択するのだが、少年の頃は解らなかったが48才の今なら、理解出来るという解釈に、文学性を感じたエンディングであった。2009/04/29
更紗蝦
2
主人公の家庭内の問題(親子関係・夫婦関係)だけでなく、同級生である長瀬や島田や正夫、病院で出会った大沢民子との交流も丁寧に描かれており、主人公をとりまく人物たちの織りなす「人間模様」が心に染みる作品でした。2013/05/22
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