出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/景浦敗れたり▼第2話/大混乱▼第3話/話題作り▼第4話/春雷▼第5話/一二三▼第6話/よっしゃあ▼第7話/五月晴れ▼第8話/右打席の代償●登場人物/景浦安武(通称あぶ。ダイエーホークスの選手で大酒飲み)、サチ子(あぶの妻)、桂木虎次郎(大阪・ほとけ横丁の大衆酒場「大虎」の主人)●あらすじ/開幕以来左打席に立ち続け、ヒットこそ打つもののホームランをまったく打たないあぶ。近鉄・佐々木監督はあぶの打席のみワンポイントで左投手を起用し、あぶは凡打を繰り返す(第6話)▼左投手の厳しいインコース攻めに苦しむあぶは、千葉ロッテとの試合でついに右打席に立つ。ツーストライクと追い込まれたあぶはあわやホームランという多きな当たりを放つが、なぜか走ろうとしない…(第7話)。●本巻の特徴/鉄人ぶりを発揮していたあぶだが、本巻ではついに欠場する。椎間板ヘルニアという、長距離打者にとって致命的な故障を抱えてしまったあぶは、果たして復活できるのか。50歳の4番打者誕生に暗雲が垂れこめる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
214
あぶさんの第60巻はシリーズ初の長編野球漫画という感じでストーリーは単純ながらも何やら不穏なムードが漂う「あぶさん」史上最大のピンチなのですね。景浦の秋季キャンプからの左打席への変化にロッテの先乗りスコアラーの幕張は注目して追いかけて来た。彼はその理由を昨季ダイエーがロッテに5勝しか出来なかった責任を感じた景浦がロッテとの開幕2連戦の為に左打席で打つ選択をしたのだと読む。景浦は紅白戦で左で打ち流し打ちの2塁打とライトへ風に乗せHRを打つ。景浦は巨人とのオープン戦をスタメン落ちし、幕張はバテ防止策だと読む。2022/05/11