出版社内容情報
考古学者にしてオプ(探偵)。元SAS(英国特殊空挺部隊)のサバイバル教官。さまざまなキャリアを持つ男・平賀=キートン・太一が、世界をまたにかけ、保険調査員として難事件に挑む、知性派サスペンス!!
▼第1話/ルーマニアへ!!▼第2話/チャウシェスクの子供達▼第3話/ブカレスト脱出!!▼第4話/TA89▼第5話/チャウシェスクの隠し資産▼第6話/虐殺の村▼第7話/絶体絶命▼第8話/夢を掘る人●登場人物/平賀=キートン・太一(母は日本人、父は英国人、英国国籍所持。オックスフォード大学出身、胡桃沢大学「考古学」講師兼フリーの保険調査員。元SASサバイバル教官)●あらすじ/スコットランド・ヤードを退職したハドソン元警部は、キートンとダニエルの事務所を手伝い始める。車の密輸に関する調査で、キートンはドナウ文明の眠る地・ルーマニアへと向かう。しかし同行したハドソンと共に密輸の元締めに捕まってしまう……(第1話)。▼ハドソンが見付けた密輸車のトランクから死体が発見され、ハドソンは殺人の容疑者として逮捕されてしまう。死体はミハエラという売春婦。キートンはハドソンを救うべくミハエラの身辺調査を始める(第2話)。▼調査を進めるうちに警察から追われる身になったキートン。彼は犯人を目撃したミハエラの息子、イオンを安全な場所へと連れていくため、ブカレスト脱出を試みるのだが……(第3話)。●本巻の特徴/全8話がひとつの物語で構成される本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
28
再読。ルーマニア、チャウチェスク。チャウチェスクの子供たちなんて、今では教科書の中のお話。それでも面白さが薄れないのは、キートンが一緒に成長してくれるから。読者をおいてけぼりにしない、素晴らしい物語だった。2016/05/20
剛腕伝説
17
MASTERキートン最終巻。チャウシェスクの50億$にものぼる隠し遺産を巡り、小さな村が壊滅の危機に瀕している。凶悪から村を守るキートン達。キートンの探して求めていた【ヨーロッパ文明の起源=ドナウ川の流域】は、この村だった事が判明する。嬉々として発掘調査をするキートンの、娘への手紙で物語は締め括られている。別れた妻との復縁の可能性も残し、爽やかな余韻が残る大団円。余談だが。昔ルーマニアの友達が「チャウシェスクの時代は生活が楽だった。独裁者でもルーマニアにとっては、有意義な人だった。」との言葉を思い出した。2021/09/06
Dai(ダイ)
15
最終巻だけに読み応えはあった。けれど最初の頃の元SASの経験を生かした活劇的エピソードは途中ほとんど出てこなく、退屈であった。あの勢いのまま突っ走って欲しかったものだ。2021/07/09
本木英朗
14
こうしてマスターキートンも18巻でついに終わったのであった。いやー、やっぱりすごいよね、うん。6回目か7回目だろうけども、本当におもしろかったよ、うふふ。太一・キートン以外にも百合子や太平、ダニエルやらハドソンやらチャーリーやら、いっぱいいるけど最後に妻も出てくるかなあ、と思ったよねえ。いやー、すごかったの一言だよねえ、うん。さすが浦沢直樹だねえ、カッコいいぜ。いつかまた読みたい漫画のひとつだなあ。2019/09/02
日々珠
14
震えた。この本を持っていた右手首がガクガクした。何処でか。2014/02/21
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