ビッグコミックススペシャル 東京チェックイン - 石塚真一短編集

石塚真一

小学館（2009/02発売）

• サイズ コミック判／ページ数 194p／高さ 18cm
• 商品コード 9784091824585
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[めしいらず]

再読。人と人との信頼関係が気持ちいい短編揃い。中でも処女作「This First Step」。見ず知らずのブ男に突然ラブレターを渡され迷惑している主人公。ある日電車内で、その彼が、乗客たちが無視し転々としている空き缶を、ためらいも打算もなく拾うのを偶然目撃する。応じた最初で最後のデート。少しも飾らない彼の人柄に、彼女は少しずつ心をほだされていく。そして彼には彼女に見てもらいたかった、ある自分の姿があった。この男、実はくせ者かな？笑　新しい自分になる為の最初の一歩は、まずは些細なことから。

2015/01/31

[S.Mori]

バラエティーに富んだ作品集です。なんと言っても石塚先生のデビュー作が読めるのが嬉しいです。絵のタッチは現在にくらべて稚拙ですが、デビューの頃から熱い人間のドラマを描いていたことが分かります。デビュー作の中で電車で空き缶を拾う男の信念が好きです。この信念を貫く態度は、『岳』や『BLUE GIANT』の主人公たちに確実に受け継がれています。

2019/06/01

[ぴよ子]

すごく面白かった

2018/04/29

[めりっく]

外国人が他国で感じる異物感。皆はっきり物言わぬ日本では特にそうだろう。でもどこの国の出だろうとも人の心の根っこは何にも違わない。胸襟を開けば直接見えない所にも心が宿った日本人的美徳や、言葉とは裏腹な下町人情さえちゃんと通じる「東京チェックイン」。キザ男と不倫中のOLが岡惚れされたブ男の恋文にウンザリ。でもある日見かけた彼の一面に心絆され…。飾らない人柄。打算ない生き方。美醜など瑣末だと気づくのに人は意外と時間がかかるもの。しかし男の意外な最後の一手。コイツ中々食えないゾ「This First Step」。

2024/11/22

[lovekorea]

最近カウチサーフィンというサービスを通じて外国の方と接点が増えたので、いろいろと感じることが多い作品でした。

2019/07/28