出版社内容情報
▼第114話?第121話/サラリーマンくん(23?30)▼第122話/タクシードライバーくん●
主な登場人物/丑嶋(闇金「カウカウファイナンス」社長。23歳)、小堀豊(医療機器メーカーの営業職。大学時代はカメラサークル所属。33歳妻子あり)、板橋清(小堀の同期で、唯一本音を言いあえる社員。裏パチスロにはまり、丑嶋からも含め多額の借金あり。33歳独身)●
あらすじ/丑嶋から教唆されて、ヤクザ絡みの融資詐欺に加わった板橋。同期の親友・小堀の実印を盗み、無断で連帯保証人に立てるが、本人確認の身代わりに立てた蛭谷に感づかれ、50万円強請られてしまう。一方、小堀はパワハラ上司の標的にされ、家事育児に協力できないことで夫婦仲も冷え、心身共にストレスは臨界点に…(第103話) 。●
本巻の特徴/誠実さが報われない営業マン・小堀と、その同期で借金まみれの板橋。人生崖っぷちな2人の結末は…? 「サラリーマンくん」編、ついにクライマックス!●
その他の登場人物/小堀結子(小堀の妻。31歳。2児の母)、志村課長(小堀の上司。売り上げの上がらない小堀に、何かと辛く当たる)、戸越銀二(小堀の後輩。若いがトップセールスマン)
真鍋 昌平[マナベ ショウヘイ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
54
この巻は号泣した。人間にとって何が一番大切かを考えさせる結末。「褒められるのって重要だよな。大人になると褒められることが少ないもんな。」みんないつも褒められようと必死なのだ。「一生報われない社会でも、粛々と仕事をすればそれでいい。」大切な人を守っていけたらそれでいいと思う。何を捨て何を得るか。人にとって一番大切なこと、それは「誇り」なのかもしれない。それを失ったら人間として魂を失ってしまうのだ。今回が最も感動する作品だった。2013/08/20
ゼロ
50
サラリーマンくん編、完結。終盤は小堀の周りには見てくれる人がいて、小堀はそのことを自覚していなかった、という展開になった。急に前の事業所から連絡があったり、振り回していた医者から褒められるとは都合が良いのではないか。ただ仕事を休職し、休養さ、復帰したことにより物事が回り始めて良かった。コツコツと努力を積み重ねてきたことには意味があったのだ。ただ板橋については、金の亡者となり、売れるものは全て売ってきたのだから、あの終わり方になってしまうのは仕方がない。最後の最後で良心を見せてくれたが、時既に遅しだ。2016/11/23
PSV
20
これ以上 自分を嫌いになりたくない ★★★★★ 板橋の最期は男らしい。もっと早く、男を魅せていればと思う。小堀も、なんとか報われたような。2012/06/28
ワダマコト
16
ちょっといい話になって終わるっていうのが、ウシジマくんを読ませる秘訣なんだろうなぁ。2014/07/19
うめ
13
誠実さで人望を集めていた事に泣けてくる。人柄って大事。2017/06/12
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