出版社内容情報
▼第1話/懐古の客▼第2話/四面鏡▼第3話/昨日のオレは今日の敵▼第4話/侵略者▼第5話/親子とりかえばや▼第6話/宇宙からのおとし玉▼第7話/殺され屋▼第8話/マイホーム▼第9話/丑の刻禍冥羅▼第10話/マイ・シェルター▼第11話/鉄人をひろったよ▼第12話/裏町裏通り名画館▼第13話/有名人販売株式会社▼第14話/絶滅の島▼第15話/異人アンドロ氏
●あらすじ/仕事の帰り、老紳士は道端に倒れている男を見つけた。男は彼に通信機のような物を渡し、姿を消す。紳士がその機械のボタンを押してみると、なんと巨大なロボットが空を飛んでやってきた。そう、アニメなどでよく見かける、あの「鉄人」と呼ばれる類のロボットである。彼は仕方なく、その鉄人を家に連れ帰るが…(第11話)。
●本巻の特徴/藤子・F・不二雄が生前に発表した、一風変わったSF短編作品を完全収録した『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT 版』の第8集。藤子短編の中でも特に評価の高い作品のひとつである表題作「鉄人をひろったよ」のほか、頑固な父親と反抗する息子の心と身体が入れ代わる「親子とりかえばや」、遠い遠い星からやってきたヨドバ氏が、色々な不思議なカメラを地球人にセールスするシリーズの「懐古の客」「丑の刻禍冥羅」「四面鏡」など、様々なタイプのSF短編作品全15話を収録。おなじみ『ドラえもん』や『オバQ』とはひと味違う藤子・F・不二雄の世界が楽しめる決定版!
藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
23
本シリーズの最終巻。(1巻から4巻までは順番待ちなのでまた後日。)これで本シリーズに収めされた全112話のうち約半数を読了。▼SF短編シリーズによく登場するカメラのセールスマンの名前が“ヨドバ氏”ということが判明(笑)。カメラの機能的なネタをどう展開するのかという点で、やはりドラえもんの少年向けと異なって構成するあたりがとても興味深い。▼本巻の最終話は、6巻に掲載の『絶滅の島』が少年誌向けに再構成されているもの。対比してみると、こちらも実に興味深いです。2021/06/06
たつや
12
藤子先生後期の短編集ですが、よく読むとどれも粒ぞろいで感動しました。特に、「異人アンドロ氏」は最後の短編で、不定期連載する予定でもあったと聞いて、感慨深いものがありました。もっと書いて欲しかったです。2016/05/22
kei-zu
9
SF異色短編集の最終巻。これで終わりと思うともったいないと思いながら読む。 作者も手慣れた感じで余裕が感じられます。 ああ、続きが読みたい。2021/01/17
袖崎いたる
7
シリーズ読み終えた!藤子不二雄スゲェわ。SFは少し不思議、という意味を込めたいらしく、巻末にはそれに関連したエッセイが載っている。全体的に時代は変わったんだな〜と思わされる。とはいえ基本的な人間の欲望は変わったいないので、物語の威力が風化してしまうことはない。高橋源一郎のススメで読み始めたのだったが、素晴らしかった。長編よりも短編がスゴイって評価も本当なんだな。2021/01/06
北白川にゃんこ
4
絶滅の島が読みたかったんだよな。この発想、やはり天才か。他のも読もう。2020/10/20