出版社内容情報
藤子・Ｆ・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。ＳＦ的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集！
▼第１話／親子とりかえばや▼第２話／懐古の客▼第３話／パラレル同窓会▼第４話／コラージュ・カメラ▼第５話／かわい子くん▼第６話／丑の刻禍冥羅▼第７話／ある日……▼第８話／四海鏡▼第９話／鉄人をひろったよ●登場人物／男（平凡な会社員。子供たちも家を出て妻と２人暮らし）。女（男の妻。わりと心配性）。鉄人（旧帝国陸軍が極秘裏に開発した巨大ロボット）。（第９話）●あらすじ／いつの時代でも、いちばん近くにいながらもなかなか分かり合えない親と子。そんな親と子の魂が入れ替わってしまったら……相良甚六は浪人生ながらも、恋人の春子に夢中。父親はそんな息子を心配して説教するのだが、甚六は受験をあきらめて春子と同棲したいとまで言い出す……（第１話）。▼もしも、テレビのアニメで子供たちに大気の鉄人を拾ってしまったら……川べりを車で走っていた男は、道に倒れていた謎の男から発信器らしきものを託される。何気なくボタンを押してみると、轟音とともに彼方から巨大ロボットが飛んでくるではないか！ 困った男は鉄人をその場に残して帰ろうとするが、なんと鉄人は男の家まで付いてきてしまう……（第９話）。
＜ご注意＞発売から長い年月を経ている商品で、
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
61
「親子とりかへばや」親子で「君の名は。」展開。「懐古の客」ヨドバ氏がなぜ不思議なカメラを売るようになったかが、わかる短編。「パラレル同窓会」パラレルワールドの自分が集まる同窓会。「コラージュ・カメラ」ブラッキード事件ってのはモデルがロッキード事件？「丑の刻禍冥羅」厚かましい知り合いってのも腹が立つが、カメラ自体も扱いが難しい。二転三転してサスペンスフル。「ある日……」自作動画鑑賞会ってyoutubeみたい。オチの呆気なさが怖い。「鉄人をひろったよ」巨大ロボを拾う話はドラえもんでもあった。平和利用が難しい。2021/03/31
sin
32
再読：）前巻に引き続いて記憶に薄い…記憶に残りにくいのはサイエンスフィクションの要素の活かし方に不十分さを感じるからだろうか？その内容に感銘を受けたものはこのシリーズの４巻までで未来カメラの販売員が登場するまでだったと言える。この人物が初登場した際に黒いセールスマンを連想したのだが、残念なことにこの一連の作品の販売員にはそんな個性の片鱗すら伺えない。2015/03/09
かやま
5
『コラージュ・カメラ』や『四海鏡』みたいな、カメラをヨドバ氏の当初の予定から外れた使い方する回が好き。どの話も以前に一度は読んでると思うけど、そこまで強く残ってる話はあまり無かったかな。2023/02/13
Taka
1
藤子・Ｆ・不二雄のＳＦ短編集。 ブラックなものもあればドラえもんの延長の不思議なカメラや道具をどう使うか的な話が多い。2015/12/27
Hiroki Nishizumi
0
あまり毒は強くない。まぁまぁかな･･･2014/04/04
