出版社内容情報
大嫌い、大好き。――だからお願い、地獄に落ちて。
二人の少女をめぐる、運命と戦慄の「百合」×「ホラー」
30年以上、正体不明の灰色の雲に頭上を覆われている北海道F町。この町に暮らす小学六年生の遠野葵は、同級生の落合紫子が無二の親友であり、また友情を超えた感情をも抱きながら幼い日々を幸福に暮らしていた。しかし、葵が犯した過ちがきっかけで、研究者をしている紫子の父のスキャンダルが暴かれる。紫子は町中からバッシングされ、学校でも激しいいじめに遭ってしまう。葵は謝罪すらできないまま、紫子は転校して町を去る。同じ頃、町では住人が相次ぎ失踪する事件が起き、新しい担任の狭間百合が学校にやってくる。百合は葵に「私はあなたの秘密も過ちも知っている。そして私だけがあなたを助けることができる」と告げる。その言葉に従い、葵は恐ろしい儀式に手を染める。やがてついに、葵たちは運命の日を迎えることになるのだが……。スクール・ホラー、クローズド・タウン、そして儚い百合ロマン。ミステリとホラー、それぞれの読者を驚愕させる、規格外の横溝正史ミステリ&ホラー大賞「優秀賞」受賞作
内容説明
三十年以上、正体不明の灰色の雲に覆われている―不思子町。この町に暮らす小学六年生の遠野葵は、無二の親友であり、またそれ以上の存在とも感じている同級生の落合紫子と、幼い日々を幸せに暮らしていた。しかし、研究者である父の醜聞が突然暴かれたことをきっかけに、紫子は狭い町中からバッシングを受けるようになり、学校では激しいいじめに遭ってしまう。やがて、彼女は転校して葵の前から姿を消してしまった。同じ頃、不思子町では住人が相次いで失踪する不可解な事件が起きる―。紫子と入れ替わるようにやってきた新しいクラス担任の狭間百合は、不安を抱える生徒たちを慰撫するように振る舞う。ただ、葵だけがどこか違和感を抱いていた…。そして、ある日の道徳の時間、百合はクラス全員にこう告げる。「このクラスで生きていてはいけない人間がいます」二人の少女をめぐる運命の「百合」驚愕の「ミステリ」戦慄の「ホラー」。第42回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“優秀賞”受賞作。
著者等紹介
鵺野莉紗[ヌエノリサ]
1991年生まれ。静岡県浜松市出身。2022年、「狭間の世界」で第42回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“優秀賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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