出版社内容情報
藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!
▼第1話/一千年後の再会▼第2話/ヒョンヒョロ▼第3話/わが子・スーパーマン▼第4話/コロリころげた木の根っ子▼第5話/ミラクルマン▼第6話/大予言▼第7話/老雄大いに語る▼第8話/光陰▼第9話/幸運児▼第10話/やすらぎの館●登場人物/男(やり手の会社社長。毎日の激務の中で胃を壊し、ガンではないかと疑っている)。医師(男の友人。男の疲労ぶりを見かねてアドバイスする)。(第10話)●あらすじ/遅筆で知られる小説家・大和のもとへ、原稿の催促にやってきた新米編集者の西村。外で偶然に出会った2人だったが、大和の家に着くなり、大和は妻を殴り飛ばした! 実は、大和は編集者の間でもうわさの家庭内暴君だったのだ。そして大和の妻は何もいわずに、それに耐えているのだったが……(第4話)。▼会社ではやり手の社長として、頼りない専務の息子にいらだちつつ乗っ取りの陰謀と戦い、家では学生運動で留置所から帰ってきた息子を叱りとばし、愛人宅では大金をせびられる。男の神経は極度に張りつめて、疲れ切っていた。相談を受けた医師である友人は、男に一度「やすらぎの館」へ行ってみることを勧める……(第10話)。
<ご注意>発売から長い年月を経ている商