ゴールデンコミックス<br> やすらぎの館

ゴールデンコミックス
やすらぎの館

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  • サイズ コミック判
  • 商品コード 9784091750129
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!

▼第1話/一千年後の再会▼第2話/ヒョンヒョロ▼第3話/わが子・スーパーマン▼第4話/コロリころげた木の根っ子▼第5話/ミラクルマン▼第6話/大予言▼第7話/老雄大いに語る▼第8話/光陰▼第9話/幸運児▼第10話/やすらぎの館●登場人物/男(やり手の会社社長。毎日の激務の中で胃を壊し、ガンではないかと疑っている)。医師(男の友人。男の疲労ぶりを見かねてアドバイスする)。(第10話)●あらすじ/遅筆で知られる小説家・大和のもとへ、原稿の催促にやってきた新米編集者の西村。外で偶然に出会った2人だったが、大和の家に着くなり、大和は妻を殴り飛ばした! 実は、大和は編集者の間でもうわさの家庭内暴君だったのだ。そして大和の妻は何もいわずに、それに耐えているのだったが……(第4話)。▼会社ではやり手の社長として、頼りない専務の息子にいらだちつつ乗っ取りの陰謀と戦い、家では学生運動で留置所から帰ってきた息子を叱りとばし、愛人宅では大金をせびられる。男の神経は極度に張りつめて、疲れ切っていた。相談を受けた医師である友人は、男に一度「やすらぎの館」へ行ってみることを勧める……(第10話)。

<ご注意>発売から長い年月を経ている商

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

72
久々に読み返すと面白い。表題作「やすらぎの館」は、覚えていたが、この年になって読むと、また感慨が違うものだ。「一千年後の再会」は、時間と空間を超越する壮大なラブストーリー。「ヒョンヒョロ」は、ラストの絵の変化と見開きの効果がうまいと思った。どれも、昔ドキドキしながら読んだ時を思い出す。この本自体が私の「やすらぎの館」かも。2021/09/15

海猫

61
SF作品集であるが、ゾッとする怖さを感じる短編が多かった。「ヒョンヒョロ」絵柄がいつもの日常ギャグのタッチで、マスコット的なウサギのキャラが出てくるが、ギャグではないところに狂気漂う。常識で受け入れたくないものを見ないふりする心理が、怖い。「わが子・スーパマン」幼い子どもの狭い正義感。それを実力行使できるようになったら、どうなるか?「コロリころげた木の根っ子」原稿取りに来た作家の自宅の家風が変。消極的だが執念深い殺意に、寒気。「やすらぎの館」エイジプレイを先取りしたような話。ユーモラスなようで不穏なオチ。2021/03/25

sin

34
再読:)発想の転換!まさにそれに尽きる作品の数々…そしてベーシックな内容だから尖りすぎていないところに成る程と思わせるものがあるのが良く、それぞれの作品の結末も独特な余韻を残している。表題である“やすらぎの館”の結末は落語のオチのようで作品の雰囲気をガラリと変えてしまっているがそこに技を感じさせる。2015/03/08

Hiroki Nishizumi

3
深いところもあるが、なんとなく後味は良くないな・・・2014/03/17

かやま

2
何度も何度も読んだ『コロリころげた木の根っ子』や『ヒョンヒョロ』が収録されている。藤木と安野という老人が出て来る『光陰』という作品があるけど、モデルは作者達なんだろうな。なんか年取っても仲良くしてるのを先生たちと重ねて読んでしまった。A先生のご冥福お祈りします。2022/04/09

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