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出版社内容情報
大ヒット☆鎌倉での四姉妹物語…ついに完結
春夏秋冬、いつもこの街にいた。いつも一緒だった。
そして―――すず、旅立ちの時…
浜田は千佳(ちか)と入籍し、エベレスト登山のために旅立った。
幸(さち)と佳乃(よしの)もそれぞれの恋が進展。
すずは中学生最後の夏が終わろうとしていることを実感する…。
すずが中学1年の夏、蝉時雨のやむ頃から始まった家族の物語、ついに完結!
すず、そして弟・和樹の“その後”を描いた番外編「通り雨のあとに」も収録。
吉田 秋生[ヨシダ アキミ]
著・文・その他
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
414
終わってしまった。でも確かに彼女らや関わったすべての人たちはまだ鎌倉に息づいている…そんな終わり方。人と人との縁、生きとし生けるものの「死」との関係…学んだことも多かった。何度も書いたが、この作品を持って聖地巡礼してみたかった…過去形で書くのは、もう読みたいと後を待っている友人がいるからだ。番外編のレシピブックを読了した後は、荷造りして友人に発送してこよう。2022/04/09
あきぽん
287
ついに完結!生と死や家庭の事情など、重いテーマを扱いながら、その傷をどこまでも明るく澄み切ったトーンで描いたこの作品が大好きでした。今アニメ「BANANA FISH」を録画して少しずつ観ているけど、海街diaryとBANANA FISHは日本の日常とNYのハードボイルドという真逆の世界を描きながら、その本質は同じように感じます。吉田秋生、半端ないって!!!2018/12/12
Nao Funasoko
279
シンプルな描線の余白から生まれ出づる音、色、匂、温度、湿度、、、、その情報量たるや読み手の想像をはるかに超える。ごく限られたタッチで幾重もの心情を描きわける凄み。言葉で説明するでなく、絵で解説するでなく。1コマ1コマ、1ページ1ページが持つ空気感のようなものから伝播してくる強く優しくきめ細やかな物語。画業40周年を迎えた吉田秋生のひとつの到達点。あっぱれ。2018/12/10
bluemint
252
連載12年か、あっという間に過ぎてしまった。最後に遭難騒ぎがあったものの、たいしたヤマ場もない作品なのにこれほど愛おしいのは何故なんだろう。善意の人たちが織りなす普通の生活とすずの成長を見守り、応援してきたからなのかな。みんなのこれからが幸せであるように祈りたい。番外編は妙ちゃんがいい味出しているので今作だけではもったいない。中学から使っている傘が結婚相手に「ずっと」評判悪い、とすずが言っているので、相手は風太に違いないと思う。2018/12/10
れみ
202
最終巻。すずはもちろん、色んな人が人生の節目を迎え、「行ってくる」と言う。ここは自分にとって大切な人たちがいる場所で、いつかきっと戻ってくる大切な場所。そう思うからこそ口にし、心に思う言葉。映画をきっかけに手に取ったこのお話。出会えて良かった。2019/01/04