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出版社内容情報
●あらすじ●のび太にドラえもん、ジャイアンにスネ夫、それにしずちゃんは固めた雲の上に彼らだけの国、雲の王国を作った。ある日、彼らは偶然にも、もうひとつの雲の国、天上世界を発見する。やがてのび太たちは、天上人たちと出会い、手厚くもてなされるが、天上人の挙動不審な態度に危険を感じ、脱走をはかる。が、すぐに追っ手に追いつかれ、攻撃を受けた五人はちりぢりになってしまった。仲間たちとはぐれてしまったのび太は故障したドラえもんを連れてにげまわるうちに、天上人のとんでもない行動を知る。地球上に大洪水をもたらそうとするノア計画が、まもなく実行に移されるというのだ!! それを阻止しようとするのび太だが、ドラえもんは故障し、仲間とははなればなれの孤立無援の状態! このままではノア計画が発動し、大洪水が地球をおそってしまう!! どうする、のび太!! 天にも昇るおもしろさの大長編シリーズ第12作!!
藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
83
今回は環境問題、集団的自衛権など考えさせられるテーマが多いように感じた。2014/08/14
海猫
70
ドラえもんの短編では、ひみつ道具で雲の世界で遊ぶ話がよくある。この作品は集大成的に、長編に広げたような内容。ひみつ道具で雲の王国を作っていく過程が、ワクワクする。広大な場所があっていろんな施設作ったのに、昼寝をしようとするのび太のブレなさ。もちろんそれだけの話ではなく、いろいろ不思議な事件が起こっていて、天上世界に住む天上人が登場。エコロジー的なテーマが強く打ち出されるし、ドラえもんが壊れてしまい頼れなくなるなど、大長編らしく展開する。終盤のドラえもんの特攻は、アニメ映画版の方が勢いと迫力があったかなあ。2021/01/23
山田太郎
20
よくドラえもんやられるな。ご都合よく直るが。なんか甘いもの食べたいというか。健康診断で引っかかったので、大腸がん検診いかないといけないので、悲しい。マイケルジャクソン聞きながら読む。ロックウィズユー。2020/03/14
海藍
8
【大長編12作目:映画公開1992年】雲の上に天国はあると信じているのび太のためにドラえもんは、雲の上に自分たちの夢の国を作ろうと話す。「雲かためガス」で雲を固め、雲の王国は完成したが、王国で遊んでいる途中偶然に、本当に天上人の住む雲の上の世界があることを発見する。友好的に見えた天上人だが、動植物と地上人をあらかじめ天上界に避難させ、大洪水で地上文明を洗い流して破壊する「ノア計画」を練っていた。2013/06/05
結葉天樹
6
「天国ってどこの雲にあるのか」そう思うのび太の純粋さから始まった雲の王国づくり。流れとしては日本誕生と近いものはあるけれど、こちらは環境問題とそれを守る側の正義の名を借りた強烈なエゴ、抑止力とそれを実際に使った場合の恐怖を描いていた。ドラえもんも一時的に壊れてしまって役に立たない無力さと地上の壊滅、ドラえもんが責任を取り自分が壊れるのも厭わずに雲戻しガスのタンクに突っ込んだ光景は今でも映画のシーンを思い出す。単行本で登場したキャラクターの出演など、原作を読んでいた人には嬉しいゲストがちらほら登場します。