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出版社内容情報
ふたりのゴッホの愛と確執と絆の物語、完結
19世紀末のパリに現れたふたりのゴッホ。のちの天才画家の兄フィンセントと画商の弟テオドロス。
子どもの頃から兄の才能を評価し、その絵を世界中に広める野望をもった弟は、マイペースを崩さない兄にやがて嫉妬と怒りを覚えはじめる。だが、兄の身に起こった衝撃の事態を前に、弟はある作戦を仕掛ける決断をした・・・。
兄と弟の切ないまでに純粋な伝記ロマン、堂々の完結。
【編集担当からのおすすめ情報】
デビューコミックス「式の前日」が大絶賛された穂積の初長編作品です。「式の前日」さながらのどんでん返しやあたたかい感動が、本作でも読者を包みます。
1 ~ 1件/全1件
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Ritzのざっくり本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろんこ*勉強のため休止中
280
私は普段あまり漫画を読まない。だが読メですごく人気があるようなので手にとってみた。上巻は素晴らしかった。ゴッホのアーティストにありがちな不器用さ、弟テオの兄を愛しつつも才能に嫉妬するキャラ造形がよく描けていてドキドキした。ところが下巻の途中から無理やり話をまとめたような感が否めないのだ。途中で打ち切りが決定し、仕方なく強引に切り上げたのだろうか?全体的な構成のバランスが悪く、失速感があるのだ。やはり恋愛要素がないと受けないのだろうか?そういえばほとんど女性が出てこない。作者の別の作品も読んでみたい。2014/09/25
エンブレムT
235
彼らの心に刻み込まれた原風景。生まれ育った故郷の、どこまでも続く黄金色の麦の波。フィンセントの心の中には波間で笑う弟の姿が、テオの心の中には手を振りながら笑う兄の姿が刻み込まれていたのだろう。今、私たちがフィンセント・ファン・ゴッホの作品を「ゴッホの作品だから」という理由で見たいと思うのは、彼の側にテオというソルシエ(魔法使い)がいたからなのだろうか?ゴッホ兄弟について描かれた物語はいろいろあるけれど、彼らは決して切り離しては語られない。知るほどに、切り離して考えることは出来なくなっていくような気がする。2014/01/02
masa@レビューお休み中
190
いきなり読む前からショックを受けてしまいましたよ。帯を見たら、「さよならソルシエ完結!!」と書いてあるではないですか。でも、実際に2巻を読んでみると、ここで終わらせたのも致し方ないのかなと思ってしまいます。天才画家フィンセントと、弟テオの二人のゴッホの物語は、どこまでも悲しいお話でしたね。純粋無垢で天使のようなフィンセントは、ただ大好きな絵が描ければいいと思っているような男である。しかし、テオはそうは思っていない。偉大なる兄の才能に気づき、開花させようとするのです。これも…愛故の行動なのでしょうね。2013/11/18
匠
176
ゴッホの史実とあまりにかけ離れていることに対し、読みながら何度も違和感を覚えて、いったいどこまで飛んでしまうんだと思っていたら、なんとも「そうきたか!」な収束の仕方で思わず納得してしまった。そこが悔しいような変な気分。深読みするとゴーギャンへのテオの嫉妬までも感じられる。純粋なフィンセントも頭脳明晰なテオもそれぞれにこの作品の中でのキャラとしては魅力があるけど、考えてみたらコレ、わざわざゴッホにせずに架空の画家とその弟にしても良かったんじゃとも思った。いずれにしても、2巻で完結するのはもったいない。2014/02/03
Shimaneko
105
「人生において最も深い絶望は おのれの死ではない かけがえのない人間の死だ」 予感はあったものの、読後あらためて表紙の笑顔にやられた。史実がどーであれ、コミックとしては間違いなく傑作だと思う。次は何かなー。楽しみな作家がまたひとり増えて嬉しいっす♡2013/12/11
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