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出版社内容情報
スピリチュアル・ファンタジー最新作!
遠い、遠い、西の国。
霊鳥スィームルグとその息子たちに育てられた青年ザールは、
魔王・アハリマンの復活を阻止し、世界を救うため旅を続けている。
その旅の過程で、様々なものを見、様々な人たちと出会い、
この世の成り立ちと、本当に大切なものの存在を知るのだった…。
ペルシア神話、ヘブライ神話などを題材に、
聖なる神秘世界と人間たちのかかわりを、
優しく、繊細なタッチで描いた好評シリーズ第2弾!
【編集担当からのおすすめ情報】
「西(シナル)の国の物語」に続く諏訪緑先生の最新作です。
決して派手さはありませんが、読めばじんわり効いてきます。
忙しさに自分を見失いそうな時は、この本で心を整えてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桃水
10
2012/04/14:「西の国の物語」の続編。ザールも出てきますが、今回はヘブライの天使アザレアがメイン。なので「え?ペルシア神話だよね?」とタイトルを二度見してしまいました。2012/04/14
M2
10
今回話の軸となるのはやすらぎともたらす天の使者アザレア。前巻の主人公ザールと絡み合いながら神々と人間の世界の物語が紡がれていきます。優しさと希望が溢れた、そして切なさも混じった、とても美しい物語でした。ザールとルーダーベ姫の相変わらずのラブラブぶりが微笑ましい(笑)そして相変わらずのバリエルが嬉しかったです。ダーリもいいキャラだったしルシフェル様にはときめきました♪それにしても、発売日から一ヶ月くらいで絶版でどーいうことなんでしょうね。中古でやっと手にいれたけど好きな本はちゃんと買いたかったなぁ…。2012/04/05
sa-ki
9
「西の国の物語」の続編。前作の主人公ザールも出てくるけれど、今回は使者アザレアの優しさに満ちたエピソードがメイン。司祭長の命を受け、危険な旅を続けるザールはRPGの主人公みたい。これで完結のようだけど、もう少しこの世界の話に触れてみたいと思わせる。2012/02/11
しまめじ
6
なにか大きな仕事をするためにはそれなりの犠牲が必要になる…という、ある意味凄いリアルな神話の現実を、この人の作品はずっと描いているような気がします。この話もそう。神様と人間は近づいても同じ世界には住めず、その分を超えようとするとそこには大きな益とそれと同じ喪失があるのだ、という最後のオチがシビアですね。ヘブライの天使とペルシャの天使の意識の違いも面白いです。その違いがひとつになって終わるのも見事。ルシフェルの解釈も素晴らしい。2012/02/16
IENEKO
6
良かった。アザレアの優しさで満ちていて、ザール中心の前作とはまた違った印象です。結局ルシフェルは人の闇を背負って冥府に堕ちていったのですね。アザレアの選択にホロリとしました。バリエルの母性愛(?)にもね。「西の国」「砂漠の花」2巻の表紙を並べてみるととても素敵です。2012/02/17