裏少年サンデーコミックス あーとかうーしか言えない 〈１〉

近藤笑真

小学館（2019/04発売）

• サイズ コミック判／ページ数 207p／高さ 19cm
• 商品コード 9784091291035
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

読み友さんの感想から。幼い頃から好きだった漫画に関わる仕事がしたくて、夢叶ったタナカカツミ。配属先が成年誌、いわゆるエロ漫画である事に葛藤を抱えつつも漫画への情熱を燃やして生きる彼女がある日持ち込み応対したのは、ちょっと度を超えたコミュ障の新人作家・戸田セーコ。とにかく考えを言葉にするのが苦手ながら、その表現力や伸びしろに類まれな才気を感じさせる彼女と図らずも自室に同居する事になったタナカとセーコの、「面白さ」と同じかそれ以上に「実用性」が重視される男性向け成年誌での表現の戦いを描く(以下コメ欄に余談)。

2019/04/24

[akihiko810/アカウント移行中]

２巻まで。エロマンガ編集者の元に、コミュ障の女の子が持ち込みにやってくる。エロ漫画業界マンガ。　題名から何のテーマなのかわからなかったのだが、大好きな漫画業界マンガだと知り読んだ。エロ漫画版まんが道（またはバクマン）漫画。熱のあるエロ漫画家とのアンケート勝負とか、先を読ませる展開になっていてグッド。

2022/04/13

[緋莢]

成人漫画誌『Ｘ＋Ｃ』の編集者であるタナカカツミ。ある日、誰もいない編集部でたまたま電話を取ったタナカだが、相手は「あー」、「うー」としか言わない。マンガを持ち込みに来たという事を察して、「いらしてください」と伝える。それが戸田セーコとの出会いだった…「――しゃべれます。でも思いつくの、おそくて。」戸田は「あー」と「うー」しか言えない訳では無いのですが、発する言葉が、その２つというのが多いです（続く

2019/09/05

[kenitirokikuti]

本書は、とある新人漫画家とその担当となったエロ漫画編集者のお話である。一般誌で（web配信だけど）非ギャクかつ非お色気なエロ漫画編集部ものって、とても珍しい。また、ふつうのエロ漫画購入者が描かれるのも珍しい。そして、この手の作品で架空のエロマンガの１コマや1頁が描かれることは珍しくないが、厚みのある架空のエロ漫画単行本が描かれることはそうないと思う。…しかし、表紙絵の右上に描かれたピグマのミリペン、懐かしいなぁ。たいてい、インクを使い切るよりも床に落としてペン先を折る方が早いんだ…。

2019/04/20

[allite510@Lamb & Wool]

才能はあるがほぼ会話ができない新人女性エロ漫画家の戸田と、彼女を担当する女性編集者タナカ。タナカはマンガは好きだがエロは今一つよくわからない。二人が出会い、初見ではわからないそれぞれの多面性が現れ、信頼や関係性が確立するより早く、刺激を受けあってみるみる変化していく。戸田は自分の作品が思わぬ方向に変化していくのが楽しくなり、タナカも業界での立ち方を少しづつ見つけていく。今後「あーとかうー」としか表現できないものをどう大事にしつつ展開していくのかなかなか楽しみ。お気に入りさんの感想から。

2019/05/29