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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
51
泥努の歪みがここへ来て表出してくる。泥努が抱える人間的な、あまりに人間的な歪みは、泥努と彼に取り憑く存在の弱点にも成りうるように思えるが。凧葉と弟くんが双亡亭を阻む最大要因だと気づいた双亡亭側の反撃をかわし切れるか。というか、双亡亭はいったい幾つ隠し玉を持っているのか。2019/03/18
sin
43
泥努の回想をひとつの区切りに物語は本筋へと回帰するが、その回想のありふれた被害意識には共感を持てない。物語に登場する不倫画家の弱さや、巻き込まれた泥努の姉の思いがけないダメージにしたところで言い訳めいた設定がしっくりこないし、最期を長年庇ってきた弟に…という発想は有り得ない。物語を長くする為に盛り過ぎじゃないのかな?2019/03/21
ホシナーたかはし
41
絶望して這い上がるでもなくもっと堕ちた先に何があるのか、藤田先生の挑戦のように見える本巻。恐怖を感じるのは解らないから。人の心の在り方が解らないから、余計に怖く感じるのでしょうか。つかよく少年誌で許したな・・・あと「絵が売れる!」シーンで、cvは桜井孝宏さん以外無理だと判断しましたw2019/03/21
トラシショウ。
36
「よっちゃん・・・・・・絵。もっと・もっと・もっと・じょうず・に・なって・ね」。「絵のモデル」として拉致された紅の見る、地方の純朴な少年・坂巻由太郎が双亡亭家主にして、彼方からの侵略者達ですら容易く捩じ伏せる画家・坂巻泥努になるまでの半生の物語と、残花、帰黒らと共に双亡亭地下深部で奮闘する凧葉達の行く末の途中まで。少年漫画とは到底思えぬ泥努のやるせなく救いなき回想がエグい。「一番怖いのは人間」なんて陳腐な表現では到底収まらない、この悲嘆で心が壊れてしまった怪物をどうにか出来るのか(以下コメ欄に余談)。2019/04/09
レリナ
25
いやーしびれる面白さ。泥努の過去が明らかになり、その狂気の根源が見えた。双亡亭内での反撃が始まる。しかし、まだ油断はできない。侵略者が凧葉と緑郎に狙いを定める。まだ双亡亭内部には敵が潜む。今回は双亡亭を壊す鍵が見えてきた。凧葉達がどうこれから戦っていくのか、楽しみ。まだ何かありそうな感じなので、双亡亭の狂気が凧葉達をどう苦しめるのか、次の一手が気になる。侵略者が凧葉と緑郎に狙いを定めたところを見ると大分追い詰められてる感じはあるので、これからの攻防に期待したい。次巻に期待。2019/03/20