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学力調査に応じた算数的リテラシーが伸びる
学力調査は2007年4月より全国で完全実施されています。小学校の場合は国語と算数ですが、算数科では実施されてから大きな問題が指摘されています。算数科はA問題とB問題で構成されていますが、A問題はいわゆる四則計算の一行問題です。日本の小学生には特にここでは特に問題はありません。ところがB問題は、算数的な考え方(算数的リテラシー)を用いて問題解決をしますが、思わしい結果がでていません。これは、国際学力調査PISA(Programme For International Student Assessment)やTIMSS(Trends in International Mathematics and Sceience Study)の結果を見ても同様のことが言われています。日本の子どもは決して計算能力は悪くはないのに、算数的に解釈する力や表現する力に欠けています。そこで算数的リテラシーが伸びるような問題を作成し、どのような指導をしたら望まれるような結果がでるのかを展開します。巻末には解答とともに子どもがおこしやすいつまずきの例を挙げ、どうしてつまずきをおこすのかを全学年・全単元で構成します。