出版社内容情報
必見ポイントと縄張図で城の本当の魅力発見
城は世界に誇る日本の宝。なかでも、天守が現存する12城は、姫路城・彦根城・松本城・犬山城の4城が国宝、弘前城・丸岡城・松江城・備中松山城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城の8城が需要文化財に指定されています。それに、近年、本丸御殿の復元で話題の熊本城・名古屋城、かつて日本最大の城郭だった大坂城(以上3城は櫓、門などが重文)を取り上げています。「これだけは知っておきたい」日本を代表する名城ばかりです。
名城の善し悪しは、縄張(なわばり。城の設計プラン)で決まります。本書は、全城それぞれにカラーの縄張図を掲載。その城に最も詳しい城郭研究者が的確に解説し、写真付きの「必見ポイント」で城のどこを観たらよいか、すぐに分かります。名城の構造がよく分かる航空写真も多数。オールカラーの写真・図版約230点を掲載しています。
【編集担当からのおすすめ情報】
手頃なムックながら、観光ガイド的なお城本とは一線を画す、城の本当の魅力・見方がわかる本です。城の設計プランである縄張図は、城郭研究者たちが長年、城跡の痕跡を探り当てながら描き上げた努力の成果。縄張図をじっくり見ながら、城の本当の魅力に気づくことができるでしょう。監修は、城郭研究の権威である村田修三氏(大阪大学名誉教授)。執筆陣に城郭建築の第一人者三浦正幸氏、織豊期城郭研究会の中井均氏など、豪華な顔ぶれです。
2 城の本当の魅力 村田修三
●国宝の城
4 姫路城(兵庫県) 白亜の世界遺産
12 彦根城(滋賀県) 譜代筆頭井伊家の居城
18 松本城(長野県) 漆黒の下見板張が映える名城
22 犬山城(愛知県) 木曽川に浮かぶ古式な三重天守
●重文の城
30 大坂城(大阪府) 徳川氏築城の最強の城
36 熊本城(熊本県) 織豊系縄張の究極型
42 名古屋城(愛知県) 金鯱輝く超巨大城郭
50 弘前城(青森県) 津軽藩祖・津軽氏の鎮城
54 丸岡城(福井県) 北陸で現存する唯一の天守
58 松江城(島根県) 宍道湖湖畔に築かれた軍事要塞
66 備中松山城(岡山県) 巨大な中世山城を近世山城に改造
70 丸亀城(香川県) そそり立つ高石垣の城
74 松山城(愛媛県) 日本有数の高石垣の城
84 宇和島城(愛媛県) 泰平の優美な天守を戴く海城
88 高知城(高知県) 優美な姿をもつ南海道の名城
●城の基礎知識
26 縄張と普請 岡田城真也
62 作事(さくじ) 三浦正幸
80 虎口(こぐち) 岡田城真也
92 日本の名城でみる城郭史 三島正之
●特集
10 1天守を飾る破風(はふ)の見方 三浦正幸
48 2城を守る仕掛け 三浦正幸
97 国宝・重文および世界遺産の城遺構一覧
98 主な城郭用語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gummo
ssコスモ