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出版社内容情報
私だけが嘘。確かなことは分からない、この九龍でしかし、それだけは、工藤さんにとって確かな事実? 違うけれど同じ。鯨井Bの顔をした私と日常を過ごしている工藤さんは…もしかしたら? 悲観的になってしまい身を引こうとする鯨井に強く「どこへも行くな。ずっと傍にいろ。」という工藤。明らかになるほどに分からなくなる、その想い。理想的なラヴロマンスを貴方に――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょり
24
謎は深まるけど、工藤は現在の鯨井に対して気持ちはあるようだよね。消えてしまうことが怖いから命日の前日に会いに行っちゃうし、ばったり会って飯に誘うし。にしても、小黒2人も存在しているけど大丈夫か?てか男なのか。この作品において男か女かなんて性別語るのはナンセンスかな。みゆきの親父も動いてきて展開どうなっていくんや・・・2022/07/03
雲母
13
最新刊 九龍の謎がちょっとづつ明らかになってくるけれど、分かってくれば来る程、疑問が増える。鯨井玲子を見える人間と見えない人間がいる。それを知った彼女は不安になるよ。自分の存在が無いものかもしれないって?オリジナルの鯨井玲子は本当に死んでるの?で、小黒が二人?でも男の子だ。蛇沼とどーいう関係なのか。工藤さんが全て知ってるのかも。又しても謎、謎、謎の九龍ジェネリックロマンス2022/05/31
にぃと
13
うすうす予想できてた九龍と鯨井にまつわる真相があっさりと明かされ、もっと終盤まで引っ張るのかと思ってたので驚き。最初の頃は九龍と鯨井Bの秘密を追いかけるサスペンス的な作品だとおもってたけど、まやかしの九龍の中で後発的な存在である鯨井がそれでも真実の愛を手に入れることができるか、というのがテーマになるのかな?まさしくタイトル通りだということに今さら気づいて衝撃。この巻で馴れ初めが語られたみゆきちゃんとグエンの複雑な関係といい、愛やら恋やらは物語の根底にあるんだと思う。2022/05/23
小鈴
11
謎はまだ解けないけれど、もう謎を解かなくてもいいくらいこの世界観が好きだ。懐かしく切なく瑞々しい。クローンではなくジェネリック。絶対の私の瑞々しさと儚さ。あの街から出ることはできない。これだけ絶対を確信しているのに、外から見えない私。私のこの絶対の気持ちも蜃気楼にしか過ぎないのだろうか。2022/06/02
kokekko
9
いよいよの正念場。こういうことだったのか。第一話からずっと「これはキーになる演出です」とばかりに描写されてきた金魚鉢が、とても効いている。虚々実々の世界は、たしかに九龍という舞台がふさわしいような気もする。「ハッピーエンド」は望めないかもしれないが、せめてもの明るい終わり方を希望する。人は思い出によって生きる力をもらっている生き物だ。2022/05/30