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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyah
32
王と異母弟マグレブの少年時代。王の秘密。2021/11/25
ぐうぐう
26
「「牛の首」という話を知っているか? 「牛の首」というのはとても恐ろしい物語で それを聞いた者はその恐ろしさのあまり 命を落としてしまうという だから…「牛の首」の話を知っているものは誰もいないそうだ」侍女を笑わせようとマグレブが切り出した小咄だが、この小咄はまるで笑えない。真実が権力によって歴史の闇に葬り去られる。やがて噂が流れる。だが、噂の真相に近付こうとした者は、必ず命を落とす。真実を知ろうとするな。権力者には逆らわず、信じろ。そんな教訓が「牛の首」という小咄として残っているとしたら。(つづく)2021/01/24
空のかなた
21
静謐でエロティックな前半。そこには王妃オルガが意志のない人形のように存在する。王につれてこられたハン(ダオ=シャオ)が、意志に関係なく王に絡み取られていく展開はラビリンスのよう。後半は王の異母弟のマグレブと、彼の侍女ドビーが物語に加わる。ドビーには何か秘密めいた謎を感じる。更に王が皇太子の時に欲したハン族のウマを手にした後に、自分の片割れのように慈しみハンと名付けている。今はハン、と王から名付けられたダオが、この先どんな運命をたどるのか、まるで夢の中を彷徨うような上質なシルクのような物語。2023/02/08
てんてん(^^)/
14
王の秘密って、そういう。。。そして、物語は王が皇太子だった頃に遡る。皇太子のまわりは、死と病が蔓延しているな。数多いた兄弟達は、どうして居なくなったのか。母親は亡くなり、王も床に伏して3年。そこへ、異母兄弟のマグレブが王宮へ迎えられる。皇太子の真意は?マグレブの存在が、今後物語にどう作用するのかが気になる。それにしても、相変わらず線が美しい。でも、そこに描かれるものは、痛々しく辛いものばかりだ。エロティックなシーンも、何だか痛いばかりで官能が無くて哀しい。今後救いのある展開があればいいなと思うのだが。2021/02/07
ozoz
11
悲しいほどに美しい。まつ毛、うなじの髪ひとすじで放つ世界観にひたる。みずみずしいエロスが切なさ増幅。2023/05/13