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出版社内容情報
アフリカ・ザマの地で始まったカルタゴとローマの最終決戦! ウティカ、バグラデス川の戦いと連勝し勢いに乗るスキピオとあとがなくなったハンニバル。両者の用兵に国家の命運が懸かる!
はたして勝利の女神は、どちらに微笑むのか…!?
カガノ ミハチ[カガノミハチ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
24
ローマ・カルタゴ両軍の戦いの鍵はマシニッサが握っていたのか。敵対するもののハンニバルとスキピオの魂が絡み合ったような関係...。期せずして、とは適切な言葉ではないが、年老いた両雄が、戦いの中でどこかでお互いを想い称え、同じ歴史の時間軸の中で生涯を閉じた姿が感動的だった。...国を失う事がこれほどまでに悲しいとは…私は本当は己の憎しみの為でなく国の為に戦っていたのかもしれない…、というハンニバルの最後の言葉と共に。良い作品だった。2019/05/21
美周郎
14
紀元前に歴史の転換点になったとも言える戦術は今の我等から見ると堅実、定石。この時代の二人によってコロンブスの卵がバカバカ立てられたということか。不遇な割にしがみつくように長生きした二人が突然大悟し死を覚悟するシンクロニシティがなんとも不思議。最後に来てスキピオと横光の司馬懿が同じ心境なのがちょっと好感持てる。2021/04/30
新天地
12
ザマの戦いは最終決戦ながら熱さや爽快感よりも盛者必衰や栄枯盛衰といった無常観を感じる。そして「アド・アストラ」という意味をそこに持って来るというのが意外でとても深かった。人のために国があって、国のために戦う人がいる。しかしそうしても報いてくれるわけではない。カルタゴは滅んで行く。国破れて山河在りと思いを抱く最後。『銀河英雄伝説』を最近読み始めてスキピオとハンニバルの英雄像はヤンとラインハルトに受け継がれていると感じる。2018/03/27
getsuki
10
ザマの戦い。最後まで作画が素晴らしい。陣形の美しさ、怖さ、戦争とは何かを突き詰めた先に見たものとは……史実だから結末は知っている。しかし、彼らはあくまで国のために己を削っていたのに、その国の仕打ちときたらと思わずにはいられない。 本当にいい作品でした!ありがとうございました!2018/09/19
毎日が日曜日
10
★★★★ 二人の対決テンション上がると思ったけど、結果はスピキオの圧勝。二人の晩年は余りいいものでは無かっただね。2018/03/21