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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
53
中先代の乱、終幕。そして再起の間のインタールードが語られていく(貞宗来た!)。史実に描かれ、またそれゆえに守られた尊氏の・・・いや、前巻でツッコまれてたけど奇妙しいな史実。そしてネウロや殺せんせー枠だった頼重との別れ。悲しいはずなのに、あまり重くしないように描かれたのがむしろこの物語の頼重らしさを貫いたと言うべきか。歴史上一発屋(中学時代には習わなかった)であまりわからないからこそ、自由に描ける。この巻の作者のことばを踏まえて、最後までこの物語を見たいという気持ちが強くなる(アニメ何処までかな?)。2023/11/06
だまし売りNo
47
日本史では時行は中先代の乱の首謀者として紹介されるだけである。それを魅力的なキャラクターにして物語にしたことは素晴らしいが、やはり南北朝時代は足利尊氏が中心である。足利尊氏の上洛、九州落ち、再上洛がテンポよく、『逃げ若』のユニークな尊氏らしさを発揮して描かれる。後醍醐天皇の吉野逃亡で南北朝時代が開幕する。後醍醐の逃亡に足利家は大慌てになるが、尊氏は「警護の負担が減った」と平然としていた。『逃若』の尊氏ならば自然な台詞になる。2023/12/02
ネギっ子gen
40
【軍略家・楠木正成、帝への最後の進言:古来より、偉大な英雄ほど逃げ上手でした。誇りや意地に囚われて逃げる事を辞めた時、その英雄から天下は逃げていくのでござる。逃げて隠れて乾坤一擲の里帰りをした…ある幼子を御心の片隅にお留め下さい】頼重救出はできたが、天下の諏訪明神は敗戦の責任を負って自害。その後、「先代」の天下人の跡継ぎで、「当代」の天下人に慣れなかった悲運の王子・北条時行を想って、人々はこの戦のことを「中先代の乱」と呼んだ、と。伊豆に逃げた時行。帝に「降伏文書」を送り、歴史は南北朝時代へ――。凄い漫画❗2024/04/28
aisu
27
諏訪頼重の亡くなり方が印象的だった。時行退場中、南北朝時代の始まりが4話に渡って描かれる。そして2年後…2023/11/03
わたー
25
★★★★★時行の起こした中先代の乱の顛末とその後の情勢について描かれる。ここまでその特異なキャラクター性で以って時行たちを導いてきた諏訪頼重が、最期まで時行のために死にゆく様が、心にこびりついて離れない。2023/12/07