- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(中高生・一般)
- > 集英社 ジャンプC
出版社内容情報
ルーヴル美術館に所蔵されているという「この世で最も黒い絵」。17歳の時に耳にした奇妙な噂。その絵の謎を追い、岸辺露伴はパリへ向かう――。ルーヴル美術館BD(バンド・デシネ)プロジェクトのために描き下ろされた荒木飛呂彦初のフルカラーコミック!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
64
映画化の影響か、コミックスとして手に取りやすくなって有難い。モノクロだとトーンやモアレが入るだろう箇所が、カラーだと新鮮(過去編・ルーブルに行くまでが夕闇色、ルーブル美術館では曙のようなピンク、ルーブル美術館の地下は灰色がかった薄荷色など)。まだ、漫画家でなかった岸部露伴が出逢った、運命の女性。彼女は彼をルーブル美術館が所属する最も危険な「黒い絵」へと導いていく。驚愕したのは、あの露伴先生がヘブンズドアーで開いた本の頁(対象者の過去や情報)を勝手に読まなかった事です。まだ、初心な露伴先生に動揺するしかない2023/04/16
眠る山猫屋
62
闇よりも黒い漆黒の絵。若き日の岸辺露伴が初々しい。漫画家に未だ到らず悩みを抱え、他者との関わりを断ち切れていない露伴。こんな時代もあったのだなぁ・・・と思わせておいて、未来へ繋がる片鱗もしっかり描かれている。そんな露伴がかつて出会った女、忘れられなかった藤倉奈々瀬という女。現代のルーヴル美術館を端境目として、過去と現在が露伴を捕らえようと待ち構えている。安定の冷静さ・客観視だが、そんな彼の心の底にある眠らない光。漆黒の絵にも埋められない微かな優しさのエピソード。2023/04/06
Y2K☮
33
ルーヴル美術館のBD(バンド・デシネ)プロジェクト作品。オールカラーで気軽に読めるコンパクトサイズだが、12年前に出たものとは異なり、インタビューや取材記は載っていない。「ジョジョ」本編とは細かい設定が異なるけど、独立したひとつの作品として捉える方が正しい気がする。メインターゲットが外国人であることを意識しつつ、基本線はあくまでも荒木ワールド。見開きのあのページのインパクトはカラーではなかった「ウルトラジャンプ」で読んだ時から記憶に焼き付いている。電子書籍だとどうなっているのだろう。映画公開が待ち遠しい。2023/04/05
トラシショウ。
28
「つまり「Z13倉庫」とは見捨てられていて絵画が一枚も「ある筈が無い」場所なのです」。17歳の時に祖母の貸部屋に入居してきた美女とのやり取りを思い出した漫画家・岸辺露伴。以前彼女が語っていた「この世で最も黒い絵」を求め、収蔵されているというルーヴル美術館へと向かった彼は、薄暗い倉庫の底で恐るべき怪異に遭遇する。実写映画化に先駆けて12年前の豪華版は高くて二の足を踏み未読だった所を愛蔵版として刊行されたので手に取る。作者にしてはかなり珍しくオールカラーで描かれた、割とストレートな怪異譚(以下コメ欄に余談)。2023/04/07
緋莢
21
<読者のみなさんは この世で最も〝黒い色”という色を見た事があるだろうか?>17歳の時、母方の祖母が経営していた賃貸アパートで、岸辺露伴は藤倉奈々瀬という女性と出会う。10年後、彼女から聞いた絵のことを思い出した露伴は、その絵が所蔵されているルーヴル美術館へと向かうが…ルーヴルBD(バンド・デシネ)プロジェクトとして描かれた作品。元々は愛蔵版として出ていましたが、映画化を機に、この新書版が出た模様(フルカラーなので、新書版でも いいお値段がします)(続く2023/12/16




