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出版社内容情報
たった一人で魔王討伐を果たした勇者だが、その表情は浮かない。一体何が? 光を失いし天使と一匹の蛙とともに勇者が送るスローライフの実態とは? 果たして勇者は再び世界を救うことになってしまうのか――
内容説明
たった一人で魔王討伐を果たした勇者だが、その表情は浮かない。一体何が?光を失いし天使と一匹の蛙とともに勇者が送るスローライフの実態とは?勇者が直面する突然の求婚。麗しき薔薇の王子の企て。果たして勇者は再び世界を救うことになってしまうのか―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
長い旅の末、魔王を倒した勇者パルパネル。たった一人で魔王討伐を果たした彼が、光を失いし天使、一匹の蛙とともに送るスローライフ。神の遣いである天使に魔王を倒した褒美として、冗談で言った不老不死をあっさり付与されてしまったパルパネル。なぜか天界に戻れなくなった天使、かつて蛙に変えて封印した不死の霊王アルダモートとともに、人里離れた山奥で暮らし始める展開で、どんな殺伐とした展開になるのかと思いきや、時には世界の危機に立ち向かいながら、三人でわいわいと意外と普通にスローライフを楽しんでいてなかなか良かったですね。2024/09/25
真白優樹
15
西の王と呼ばれる魔王を討伐し、神に半ば冗談で願った不老不死を叶えられてしまった青年が、帰れなくなった天使と、蛙な霊王と生きていく物語。―――ひたむきに好きに、時間があり過ぎるから。 不老不死だからこそ気が付けば作中時間で長々と経過していて、その中で時に面倒事に巻き込まれたりしつつも、死ねないから生きていく物語であり、まさに十文字青先生しか書けないであろう、どこかセピア色な人生が繰り広げられる物語である。死ねないとは情けない、しかし死ぬ方法はなくて。そんな無限の時間の先とは。 次巻も勿論楽しみである。2024/09/25
碧海いお
14
挿絵に惹かれて読んでみましたが、題名からしてフリーレン的な内容を想像をしていましたが、所謂、WEB小説にあるスローライフものらしい。 メインキャラに天使とカエルがいるなんて独特の3人。 他の登場人物も登場をするが、まるで平成のラノベみたいに架空の設定を覚えるスタイルらしい。電子書籍書きおろしがまさしく設定がぎっしりと書かれていて、00年代のラノベだったらこれが冒頭に書かれていて中二病設定まっしぐらだったのかと思ってしまいました。2024/10/12
椎名
12
ものすごく感想の難しい本だ。作者も好きだし挿絵のしおん先生も好きだ。タイトルロゴ含め、表紙一枚でこんなに世界観と空気感が確立していることはなかなかない。言ってしまえば世界を救った後の勇者の話、なのだが、設定が細かく入り混じっていて落としどころがない。「だから誰かに頼まれて……もし、やろうと思ったら、僕はそうする。他人のためじゃないんだ。本当に。僕が選ぶ。結果はどうあれ、僕がやったことだ。ぜんぶ引き受ける」「どんなにひどいことが起こっても、ですか?」「ああ。選ぶっていうのは、そういうことなんだ」本当に好き。2024/10/25
冬野
10
表紙が異質すぎて発売前から気になってた作品。扉絵のデザインもイカしてた。一人で世界を救った勇者パルパネルが不老不死にされ、女難の憂き目に遭うファンタジー(いやホントに)。パルパネルみたいな自分の内面を語りたがらない男の周りにヤバい異性が集まりがちなのは分かる気がする笑。途中男二人の濡れ場があった気がするんだけど、男性向けラノベでそれありなんだ?蛙が好きだから蛙の登場する話を書こうとしてこれが出力されたという背景が一番衝撃だったけれども。特典読むと世界観の作り込みがすごいのが目に見えて圧巻だった。星:4/52024/10/31