- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(中高生・一般)
- > 集英社 ジャンプC
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
27
「俺は丸焦げになって死にたくない・水にふやけて死にたくない・この姿で死にたくない・・・・男として死にたい」。性同一性障害を抱える千秋。父と共に狩猟をしたいと言う欲求を女性である事を理由に拒絶され続けた彼女はある日、意を決した行動に出る。ジャンプ+で公開後、SNS上で瞬く間に話題となった表題作に、自我を持つ彫像を描く「恋するダビデ」、母子家庭の亀裂を見詰める「熱い西瓜」、極端な年齢差のドルヲタ二人を描く「自担をマジで愛してる」を含むバラエティ豊かな読み切りやその後日談を五作収録の短編集(以下コメ欄に余談)。2020/08/21
ちぇけら
19
自分のしあわせは相手にとってもしあわせだと思ってしまうのはどうしてだろう。にくをはぐということは二度となおらない傷をつくるということ。はいでしまったにくは二度と胸を膨らませない。でももう二度と俺は望まず男を欲情させずにすむのだ。傷つかなければ好きなように生きられないとしても、好きなように生きると大切なひとを傷つけてしまうかもしれないとしても、このまま死んでいくのを待つのは嫌なのだ。俺は、俺として死んでゆきたいのだ。「しあわせ」になれなくてごめんな。俺のしあわせが、あなたのしあわせだったらいいのにな。2022/09/25
JACK
16
☆ 様々なジャンルの物語が詰め込まれた短編集。夜の間だけ動くことができる小さなダビデ像が持ち主の女の子の命を救う「恋するダビデ」。相手の感じるものを共有できる不思議なおまじないを通じて反抗的な男子が母親の優しさに気付く「熱い西瓜」、身体は女性だが心は男性である狩猟系Youtuberの千秋が、自分の身体や、女性として幸せになってほしいと望む父親に悩む「にくをはぐ」など、どれも興味深い作品ばかり。色々考えさせられます。2020/08/12
pugyu
7
表題作をネットでみて読んだ。「にくをはぐ」すごいな。乳房を切り取り子宮を取り出す夢。自分を押し殺していた女の体の千秋はカッコいいけど、体が男になった千秋は無邪気でかわいい。短い話も結構面白い。絵が話によって違うね。もちぎさんとの対談で、チェンソーマンの藤本タツキさんのアシをしていたと、納得。2021/01/15
なつのおすすめあにめ
7
表題作が、狩猟とYouTuberとトランスジェンダー、という欲張り三点セット。ヘビーな三題噺を成立させるバランス感覚がすげーです。2020/08/30
-
- 電子書籍
- みんなの旅ごはん日記