ヤングジャンプコミックス リアル 〈４〉

井上雄彦

集英社（2004/11発売）

• サイズ コミック判／ページ数 216p／高さ 19cm
• 商品コード 9784088766959
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

右脚の形が変わった日から戸川清春の心の平穏は1日もなかった。学校にも行かず、ただ家に引き篭もっていた。ある日、検査のため、訪れた病院で戸川は2人の男に出会う。死が近い山内と同じ脚を持つ虎の存在…。彼らによって、戸川はやっと前に進むことができた。そして日本代表候補に選ばれ…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゼロ]

戸川清春、19歳。現在、古巣タイガースに戻り、車イスバスケに熱中。ドリームスに勝ちたいとチーム一丸となり、バスケをする。一つの青春。結果的に負けたが、チームの団結力が付き、更なる飛躍を期待するかと思いきや、まさかの解散。戸川をよく思ってない奴がいて、少数派であった戸川は解散に途方にくれる。と、日本代表候補選手に選ばれ、回想。戸川が車イスバスケをした理由。父親は腫れ物として扱い、20歳で死ぬ人間と出会い、ジェットコースターの例え。考えてる暇はない、命が短いなら濃さで勝負。虎に出会ったり、人に恵まれている。

2019/02/12

[あきぽん]

右脚を失ったスプリンター、戸川清春。絶望の闇から救い出してくれたのは同じ障害を持つ男と余命数年の男、そして彼女と車いすバスケットボール。「何かが欠けてるからこそ前に進めるっていうのはあるよね」など、SLAMDUNKに劣らず名言が散りばめられています。終わったばかりのパリパラリンピックの選手たちに思いを馳せ、そして大事なものが欠けているだらけの私も前に進もう。

2024/09/11

[Die-Go]

戸川清春のかけるバスケへの情熱。その原点が語られる。同じ足を持つ"虎"と言う男に巻き込まれ、車イスバスケをすることになった清春。そして、今、車イスバスケ日本代表候補に選ばれ、会場に乗り込む！★★★★☆

2022/04/26

[wata]

戸川君もここまできた！日本代表候補なんて凄い！それまでにはたくさんの葛藤があったね(TT)でも虎さんや安積さんがいてくれて良かった。野宮君「タメ年は今も学ラン俺怪獣」詠んでる場合じゃないよ(^^;

2015/01/31

[まーちゃん]

タイガース解散。呆然とする戸川の元に日本代表選出の知らせが届く。戸川の中学時代、安積の一途な想いが泣かせる。そしてタイガースの祖・虎やヤマとの運命の出会い。「何のために生まれてきたかわかんないじゃん、そんなヒマないよ」遠くない死を見据えながら生きるヤマ。初めて出会った競技用車イス。虎の家で思いの丈を吐き出す戸川。何かが欠けてるからこそ前へ進める。一人じゃない、「仲間」の存在を実感した戸川は安積に手術した脚を見せる。男は、好きな女に同情されては生きてはいけない。戸川、ガンバレ！未だ惑う野宮もガンバレ！→

2014/07/12