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出版社内容情報
女はなぁ、心の中に鬼さ飼うんだ。いろんな暗ぇ気持ち、その鬼に喰わせるの。
夫・創は戦争で失明し、姑の火の不始末で家と酒蔵が全焼。懸命に酒造りを続ける登和と創だが遊郭の女に創の子ができたと聞かされ!? 厳しい昭和の時代を生き抜いた女杜氏のグランドロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菫子
12
「女はなぁ 心の中に鬼さ飼うんだ いろんな暗ぇ気持ち その鬼に喰わせるの」というお祖母様のお話に胸を打たれました。古き良き日本女性の美学みたいなものを思い出させる作品ですね。「愛」ってさまざまなことを乗り越えて許し合って築き上げていくものなんだな〜としみじみ感じました。お祖母様にとって、最高に幸せなラストだったと思います。感動のあまり、泣きました。何度も読み返したいです。 (kindle unlimited)2021/03/01
T
0
【Kindle Unlimited】2017/01/15
鈴月
0
この頃、故郷・福島でうまれるものや纏わるものはなんだか何もかもが愛おしい。進学から就職して出戻ってきて以来、タイミングも絶対あったとは思うけれども、歴史の深さとかものの豊かさとか、人のやさしさとか、そんなものがよく見える気がします。育まれた土地を慈しみたい、と思います。福島は死んでないから、殺さないでほしい。ここに生きている人間がいます。この国の、他の土地と変わらずに人が営んでいる。そう思ってもらえる日がもどってきますように。