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出版社内容情報
ジャンプが跳べないまま、目標にしていたバンクーバーオリンピックにも出場できなかった雪(ゆき)。すっかり気持ちが切れて、引退を決意。最後にいつものリンクで滑ってみたところ、急にジャンプが成功し、復調の兆しが…!? フィギュアスケーター北原(きたはら) 雪の永遠に続く一瞬を描いたドラマティックストーリー、ついにクライマックス!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
29
ラスト近くまで完結巻を読んでいると思っていなくて、終わってしまうことに気付いてびっくりした。なんと10年読み続けてきた。ソチ五輪もずいぶん前になってしまった。長い時間をかけて雪がソチまでの道のりで大人の女性になったように、現実ではあの時はまだ10代で可愛買った羽生君も、今や立派な成人した男性になった。スポーツ選手の人生や困難やDVにも焦点を当てた。少女漫画で描かれる女性の精神性も例えるなら『愛のアランフェス』から『白のファルーカ』を経て、『モーメント』まで成長した。女性が自立を獲得する道程を見ているよう。
どあら
25
治療中に妹から借りて読了。クライマックスは一気にギュッと良いことが詰まってる💖2024/04/09
ぐうぐう
20
本作で言うモーメントは、ただの一瞬ではない。永遠を表す一瞬だ。ラストシーンから始まった本作が、10年という長き連載を経て、全20巻の物語となって、そのラストシーンに辿り着くことこそが「永遠の一瞬」そのものを表現している。人にこだわることがフィギュアという競技を何より描くことになると信じた槇村さとるの信念が見事に昇華した、これは傑作だ。2024/02/04
空のかなた
17
この刊が完結編と知らずに読み進んでいたので「えっ、これで終わり?」と置いてけぼりをくってしまった。雪が少女から自分の言葉で発信するアスリートに成長し、フィギュアの中でも「絶望」「希望」「愛」という女性の生き様を見事に表現できるように進化した。ソチ五輪で結果を残す。平行して母親が余命半年、思い切ったはずの榊さんとの新たな出会い、コーチから選手へのDV等、様々な物語が並行して盛り込まれている。フィギアはフィギアというアートだ、永遠の一瞬だ、この言葉で幕が降りた。余韻が素晴らしい。2024/03/27
ケロコ
9
10年も連載をしていたとは!2024/02/03