動物たちは何をしゃべっているのか?

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動物たちは何をしゃべっているのか?

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087901153
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0045

出版社内容情報

つい最近まで、動物には複雑な思考はないとされ、研究もほとんどされてこなかった。
ところが近年、動物の認知やコミュニケーションに関する研究が進むと、驚くべきことが分かってきた。
例えば、小鳥のシジュウカラは仲間にウソをついてエサを得るそうだ。ほかにも、サバンナモンキーは、見つけた天敵によって異なる鳴き声を発して警告を促すという。

動物たちは何を考え、どんなおしゃべりをしているのか?
シジュウカラの言葉を解明した気鋭の研究者・鈴木俊貴と、ゴリラになりたくて群れの中で過ごした霊長類学者にして京大前総長の山極寿一が、最新の知見をこれでもかと語り合う。

話はヒトの言葉の起源、ヒトという生物の特徴、そして現代社会批評へと及ぶ。そして、その果てに見えた、ヒトの言語にしかない特徴は?

■内容紹介■
Part1 おしゃべりな動物たち
動物たちも会話する/ミツバチの「言葉」/動物の言葉の研究は難しい/言葉は環境への適応によって生まれた/シジュウカラの言葉の起源とは?/文法も適応によって生まれたetc.

Part2 動物たちの心
音楽、ダンス、言葉/シジュウカラの言葉にも文法があった/ルー大柴がヒントになった/とどめの一押し「マージ」/言葉の進化と文化/共感するイヌ/動物の意識/シジュウカラになりたい/人と話すミツオシエetc.

Part3 言葉から見える、ヒトという動物
アイコン、インデックス、シンボル/言葉を話すための条件/動物も数が分かる?/動物たちの文化/多産化と言葉の進化/人間の言葉も育児からはじまった?/音楽と踊りの同時進化/俳句と音楽的な言葉/意味の発生/霊長類のケンカの流儀/文脈を読むということetc.

Part4 暴走する言葉、置いてきぼりの身体
鳥とヒトとの共通点/鳥とたもとを分かったヒト/文字からこぼれ落ちるもの/ヒトの脳は縮んでいる/動物はストーリーを持たない/Twitterが炎上する理由/言葉では表現できないこと/バーチャルがリアルを侵す/新たな社交/人間とはどういう動物なのか?etc.

■著者略歴■
山極寿一(やまぎわじゅいち)
1952年生まれ。霊長類学者。
総合地球環境学研究所所長。京大前総長。ゴリラ研究の世界的権威。著書に『家族進化論』(東京大学出版会)、『暴力はどこからきたか(NHKブックス)、『ゴリラからの警告』(毎日新聞出版)、『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』(朝日選書)など。

鈴木俊貴(すずきとしたか)
1983年生まれ。動物言語学者。
東京大学先端科学技術研究センター准教授。シジュウカラ科に属する鳥類の行動研究を専門とし、特に鳴き声の意味や文法構造の解明を目指している。2022年8月、国際学会で「動物言語学」の創設を提唱した。本書が初の著書となる。

内容説明

つい最近まで、動物には複雑な思考はないとされ、研究もほとんどされてこなかった。ところが近年、動物の認知やコミュニケーションに関する研究が進むと、驚くべきことが分かってきた。動物たちは何を考え、どんなおしゃべりをしているのか?シジュウカラになりたくて年の半分以上を森で暮らす研究者と、ゴリラになりたくて群れの中で過ごした研究者が、最新の知見をこれでもかと語り合う。そして、その果てに見えたヒトの本質とは!?

目次

1 おしゃべりな動物たち(動物たちはおしゃべりだった;動物たちも会話する ほか)
2 動物たちの心(音楽、ダンス、言葉;タイタスの思い出 ほか)
3 言葉から見える、ヒトという動物(インデックス、アイコン、シンボル;手を使うヒト ほか)
4 暴走する言葉、置いてきぼりの身体(夜に生きたヒトの先祖;鳥とヒトとの共通点 ほか)

著者等紹介

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
総合地球環境学研究所所長。日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、同大学理学研究科助教授、教授、理学部長、理学研究科長を経て、2020年9月まで京都大学総長を務める。日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長、国立大学協会会長、日本学術会議会長、内閣府総合科学技術・イノベーション会議議員、環境省中央環境審議会委員を歴任。2020年4月より現職。鹿児島県屋久島で野生ニホンザル、アフリカ各地でゴリラの行動や生態をもとに初期人類の生活を復元し、人類に特有な社会特徴の由来を探っている

鈴木俊貴[スズキトシタカ]
東京大学先端科学技術研究センター准教授。立教大学にて博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員SPD、京都大学生態学研究センター機関研究員、東京大学大学院総合文化研究科助教、京都大学白眉センター特定助教などを経て、2023年より現職。日本動物行動学会賞、日本生態学会宮地賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞歴多数。シジュウカラ科に属する鳥類の行動研究を専門とし、特に鳴き声の意味や文法構造の解明を目指している。英・動物行動研究協会と米・動物行動学会が発行する学術誌『Animal Behaviour』の編集者なども務める。2023年4月に東京大学にて世界初の動物言語学分野を創設。『動物たちは何をしゃべっているのか?』が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

95
ラジオで紹介されていました。好奇心そそるタイトルだと思います。内容も十分に満足できます。お二人とも素晴らしい。鈴木先生は犬の散歩で同じ目線になっている姿の写真もあります。感動しました。山極先生の「タイタスの思い出」も素敵なエピソードです。しゃべることから言語に話題は広がり、AI論まで。そしてヒトは合理的ではないという結論に、ホットしたりします。2024/03/18

けんとまん1007

80
しゃべること。それは伝えること、感じること、伝わることにつながる。意思の疎通を図っているは、人間だけではないのは知っていたが、ここまで考えたことはなかった。それは、進化の歴史でもあるということ。言葉というものの意味を、改めて考える。便利である反面、そこからくる制約もあるという指摘が、なるほどと思う。これを考えると、今の人間という動物は、果たしてどこへ向かっているのだろうか?精神性も含め、ますます、薄っぺらになってきているのではと思う自分がいる。2023/12/03

yukision

65
野鳥研究者とゴリラ研究者の対談。特にシジュウカラ語の鈴木さんはずっと気になっていた存在。どの話もいいが,特に「犬を飼い始めて犬ってすごい賢いと思った。それまでシジュウカラが一番賢いと思っていた」と,まさに私と同じ感想で思わず笑った。二人とも専門知識の引き出しが無限で話題が飛ぶたびにそれぞれの分野の例が飛び出し,研究対象への愛情を感じる。人類の脳が縮んできているのは文字など外付けデータベースを手に入れたこと,Twitterの炎上理由にまで及び,このお二人の尽きることのない探求心に最後まで楽しませてもらった。2023/12/08

k sato

58
霊長類と鳥類の対談!?ゴリラ研究の権威・山際壽一氏とシジュウカラ研究の第一人者・鈴木俊貴氏が、生き物の言語・認知を熱弁し合う世界初の記録である。ゴリラやシジュウカラが言語を獲得した仮説は迫力満点。その仮説は人類が言語を獲得し文字を発明した理由にも展開していく。最後には、現人類が文脈を解さなくなっている予兆や非言語的な身体的共感によるコミュニケーションが衰退する危機も予測している。口述できる人間が生き物の頂点と決めた中世的思考の終焉を予感させる。その研究が日本人によって成し遂げられていることに胸を熱くした。2024/04/21

ta_chanko

39
ゴリラ(霊長類)研究とシジュウカラ(鳥類)研究で有名な山極寿一氏と鈴木俊貴氏の対談本。動物にも、言葉はある。いくつかの言葉(音)を組み合わせて、ある程度複雑なコミュニケーションをとることができる。もちろん、人間には知覚できない非言語コミュニケーションも存在する。ただ、虚構や物語をつくることで時空(過去や未来)を超えたコミュニケーションを可能にしているのは人間だけ。言葉は両刃の剣。デジタルなコミュニケ―チョンが発達すれば、アナログ(歌や踊りなどの非言語コミュニケーション)は衰える。SNSの発達でどうなるか?2024/03/15

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