出版社内容情報
霞ヶ関 官邸官僚 忖度 官僚たちの夏 佐藤優 経産省解体 森友 家計 事務次官 官房長官 前川喜平 法制局 白井聡 コロナ対策 望月衣塑子 高橋洋一 岸博幸 菅総理 菅首相 日本を壊した霞が関の弱い人たち新官僚の責任
内容説明
失敗だらけのコロナ対策、モリ・カケ問題、公文書改ざん…官僚の変わらない性と長期政権で生まれた新しい生態。菅政権でも続く霞が関腐敗の本質を読み解く!
目次
第1章 コロナと官僚
第2章 官僚とは何か
第3章 官僚と政治家
第4章 官僚主導、官邸主導、独裁
第5章 森友と加計―忖度への報酬と、その犠牲者
第6章 官僚とマスコミ―官僚に使われる記者クラブのサラリーマンたち
第7章 官僚と公文書
第8章 経産省解体論―ポストコロナに向けた緊急提言
著者等紹介
古賀茂明[コガシゲアキ]
1955年生まれ、長崎県出身。東大法学部卒。元経済産業省の官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官など改革派官僚として活躍したが、当時の民主党政権と対立し2011年に退官。テレビ朝日『報道ステーション』コメンテーター、大阪府市統合本部特別顧問など政策アドバイザーとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まゆまゆ
15
日本の官僚は未曾有の危機や想像を超える変化にめっぽう弱いことを自身の経験も踏まえて語りつくす内容。国民に感謝されたいと行動する人は一握りで、殆どの人は平穏無事に勤めたいと考えていて、自分のせいで汚点をつけたくないと考えている。官僚といってもスーパーマンでは決してなくサラリーマンと同じだが、自分達がラクするために利権を拡大しようとするのはダメ、といったところか。官邸主導はあくまで総理が力を入れたいと考えているところのみで、それ以外の分野は未だに官僚主導である、と。2021/01/20
鉄人28号
15
☆☆ 官僚の思考や行動の基準がどこにあるかを解説し、そこから忖度が生まれ、その結果、政治が歪んでしまうと政官の関係を批判的に論述している。官僚と呼ばれる人々は、概して高学歴の頭のいい人たちであるはずであるが、どうも職務遂行に当たっては正しい判断ができないようである。国民の利益を最優先して職務に当たらなければならないはずだが、彼らはそれよりも省益や自己の利益を優先するようだ。つまり、自己規律力が弱いということ。人間として何が正しいことかということがわかっていない。つまりは賢くないということだろう。2021/01/08
ころちくわ
10
なぜ、日本の官僚はこんなに腐敗してしまったのか?そして、閣僚をはじめ政治家も「同じ穴のムジナ」だった。退職後の天下り先を確保するために必要性がない外郭団体を作ったり、民間企業に仕事を回す見返りに退職後の天下りポストを作らせる。新人国会議員のために研修会を開いて、自分たちの利権を守るため洗脳し、味方にしてしまう。公文書改ざん問題が発覚した後は法律を改正して、課長の判断で公文書を作成するか否かを決定できることにし、都合の悪い文書は最初から作成しない保管もしない。つまり、国民が知ることもなく闇に葬られる。2022/06/23
よう
5
図書館本。2022/04/26
あんさん
5
意に沿わない、時に正義にもとる仕事、長時間労働、上位下達の風土。私ならすぐメンタルをやられるだろう。いい中学・高校→東大に入る→役人になる→出世する→天下り、という単線的な人生がベスト、良心や正義にもとってもこれから外れるのは恐怖でしかない、などという発想から自由になるにはどうしたらいいだろう。(終章に少し提案があった) 結局は報酬なのか。転職するのは当たり前にし、国民はよく勉強してまともな政治家を送り出すことだろうか。2021/06/08