ポバティー・サファリ―イギリス最下層の怒り

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ポバティー・サファリ―イギリス最下層の怒り

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  • サイズ 46判/ページ数 342p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087890105
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

新自由主義 EU離脱 格差社会 アンダークラス ボリスジョンソン ブレイディみかこ ヒルビリー・エレジー オーウェン・ジョーンズ 緊縮財政 民営化 規制緩和 自己責任社会 ポバティーサファリ

内容説明

ダレン・マクガーヴェイは、貧困とその破壊的な影響を当事者として経験した。したがって、イギリス中の恵まれないコミュニティで人々がないがしろにされていると感じ、怒りを燃やしている理由を知っている。そして、それを説明したいと考えている。読者はある種のサファリに招待される。野生動物を安全な距離から眺めるようなサファリではない。読者を貧困の内側に引きこみ、その窮迫がどのように感じられるのか、それを乗り越えるのがいかにむずかしいのかを示すのが本書である。マクガーヴェイは、左右両派がいずれも現実の貧困を誤解していると論じ、状況を変えるために自分自身を含めて人々に何ができるのかを示す。切れ味鋭く、大胆で誠実に語られる『ポバティー・サファリ』は、現在のイギリスについて忘れがたい洞察を示してくれる。2018年オーウェル賞受賞。

目次

罪と罰
ヒストリー・オブ・バイオレンス
野生の呼び声
ジェントルメン・オブ・ザ・ウェスト
審判
れっきとした都市
一九八四年
忠誠の問題
オン・ザ・ロード
カッコーの巣の上で〔ほか〕

著者等紹介

マクガーヴェイ,ダレン[マクガーヴェイ,ダレン] [McGarvey,Darren]
作家、コラムニスト、ラッパーであり、社会問題へのコメンテーターとして定期的にメディアにも出演。ロキの芸名でも知られる。グラスゴー南部のポロック育ち。2015年にはスコットランド警察暴力抑止部隊にラッパーとして初めて招聘され、スコットランド各地の特に困難な状態にあるコミュニティで活動を続けている

山田文[ヤマダフミ]
翻訳家。イギリスの大学・大学院で西洋社会政治思想を学んだのち、書籍翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

109
イギリスの政治状況がざっくりと分かる本。イギリスの二大政党は保守党と労働党と思っていたが、どうもそうではないらしい。労働党は既存の「貴族的な労働者」の支持政党であって、本当に福祉を必要とする労働者の声は無視しているようだ。日本でも政治の対立軸(若者vs高齢者)はずらされて茶番劇のようになってしまっているが、イギリスはその茶番劇すらも完全に白けムードになっているという印象を受けた。ただ筆者は自らの行いについても厳しく戒め、社会全般に広がった白けムードを払拭しなければならないことを自覚している。2020/04/24

宇宙猫

20
★★ 同じことを延々と繰り返しているので、うんざりしてくる。言ってることはもっともでも、ある程度は論理的じゃないと不満をぶちまけているだけに聞こえるし。ラップには適していてもトーク番組で敬遠されるのも納得できてしまう。英国でなぜ団地がスラムのような危険な場所なのか不思議だったけど、貧困層向けの住宅だったのね。日本はお金を渡して自分で探してだから根本の考え方が違うんだな。貧困の原因は様々なうえ、子供の権利侵害の問題とも関わり、さらに政治や利権が絡んでいるから複雑だ。2021/10/09

19
ああ、わたしも、ポバティー・サファリをしている者のうちのひとりだ。ちょうどサファリパークで動物を眺めるように、現地の住民を安全な距離からしばらく眺め、やがて窓を閉じ、そのことは徐々に忘れる。そんな貧困問題の物見遊山を、著者は「ポバティー・サファリ」と名付けた。人々が貧困から逃れられないのは努力不足ではなく、一人でゆっくり考える時間も場所もないとか、ドラッグがないと物事をクリアに考えられないことが原因であることも多く、それらによって個人の成長を阻まれているという、そんな基本的な事実さえわたしは知らなかった。2021/09/12

kan

17
大学生の頃に映画トレインスポッティングが流行った。当時は良さを全く理解できなかったが妙に印象には残った。あれから25年経って本作ポバティー・サファリを読み、ああ、これはまさにトレインスポッティングの世界だ、暴力と貧困とドラッグと荒廃の世界だ、そしてそれを眺める中流階級に中指を突き立てるスコットランドの叫びだ、と思った。散文調で難読だが政治テーマを文学に昇華させ、貧困層の怒りと痛みが伝わる。EU離脱後の課題山積の英国、特にスコットランドを知る一助にもなった。2021/10/17

Shimaneko

12
先日Eテレで観た『7年ごとの記録』63歳版を思い出しつつ読了。あっちはイングランドで、こちらはスコットランドだけど。タイトルが意味するところの苦々しさが強烈。ただ、ブレイディみかこの序文がやたらキャッチ―なだけに、クセの強い本文はなかなか一読しただけでは頭に入ってこなくて、一気に読みたいのにかなり手こずった。ケン・ローチも絶賛してるだけあって、含蓄に富む考察や言葉が(特に後半)てんこ盛りなのに、原著の編集と翻訳で熱量と圧が数割減というか、ちょっと損してる感。もったいない。2021/04/06

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