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こどもを野に放て!―AI時代に活きる知性の育て方

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087881004
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

学びにも、ビジネスにも、今必要なのは、身体性に裏打ちされた、たしかな「自然観」!

都市化が急速に進み、子どものリアルな自然経験の少なさによる弊害が指摘されている。人は実際に体験し、そこから得られる知覚を通して抽象的な概念を学び、ゆっくりと知性を育むにもかかわらず、それがないがしろにされている。

本書は、現在急成長中のベンチャー企業・YAMAPの創業者で読書家としても知られる春山慶彦が、養老孟司、中村桂子、池澤夏樹の各氏と、自然体験を通してAI時代に活きる知性の育み方を語り合う。


「現代社会は、感覚から入るものを軽視しがちで、勉強すれば何でも頭に入ると思っています。でも実は、それ以前に身体で感じることが非常に重要なのです」――養老孟司

「合理的に効率よくやろうとしていたら、生きものはとうの昔に消えていたと思います。それから、一つの価値基準で競争させて、いいものだけを残そうとしていたら、やはり消えていたでしょう。矛盾を組み込んで、『何でもあり』でやってきたからこそ、生きものは続いてきた」――中村桂子

「何かうまくいったとき、『俺の腕がいいからだ』と思うのではなく、それはある意味、運であって、運である以上は何かに感謝しなきゃいけない。その何かは必ずしも神様でないかもしれないけれど、たぶんそういう謙虚な姿勢そのものに意味があるのでしょう」――池澤夏樹

「知覚とは、自分を取り巻く世界をどう感じるか。知覚、つまり感覚、感性、五感で世界を捉えること、既存の思考と統合しながら解釈すること。そこに知性の核心がある」――春山慶彦


<目次>
1.養老孟司との対話 自然の中で身体を動かすだけで無意識に学んでいる
2.中村桂子との対話「へんてこ」「無駄」「弱さ」があるから生きていける
3.池澤夏樹との対話 自然に学ぶ「インチキせずに生きる力」

<著者プロフィール>
養老孟司●解剖学者。著書に、『唯脳論』『バカの壁』『子どもが心配』など多数。

中村桂子●生命誌研究者。著書に、『自己創出する生命 普遍と個の物語』『生命誌とは何か』『科学者が人間であること』などがある。

池澤夏樹●小説家・詩人。著書に、『旅をした人―星野道夫の生と死』『されく魂 わが石牟礼道子抄』『また会う日まで』など。

春山慶彦●登山地図アプリ「YAMAP」CEO。電波の届かない山の中でもスマートフォンで位置情報がわかる登山者用地図アプリを提供する「YAMAP」を創業。2018年内閣府が主宰する「宇宙開発利用大賞」において「内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞」を受賞。本書が初の著書となる。

内容説明

共感力、思考力、創造性、課題解決力…自然の中で身体を動かすと知性が高まる!No.1登山アプリ「YAMAP」創業者と3人の識者による対談集。

目次

1 養老孟司との対話―自然の中で身体を動かすだけで無意識に学んでいる(身体や感覚を軽視する現代社会;今のこどもは「脳の出力」が不足している;エビデンスより「自分でやってみる」 ほか)
2 中村桂子との対話―「へんてこ」「無駄」「弱さ」があるから生きていける(水の道と風の道;効率と競争の弊害;伝えたい四つのこと ほか)
3 池澤夏樹との対話―自然に学ぶ「インチキせずに生きる力」(二〇年ぶりの再会;星野道夫という人;アラスカの自然のメッセージ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

87
題名から想定した内容とは些か異なるというと語弊があるが、それは養老孟司先生との対談のみかなと。でも、ここに収められている3人との対談は何も興味深かったのである。そうした対談集であるが、我が国には自然系ベンチャー企業が少ないと説登山用アプリYAMAPを創業した春山氏初の一冊てある。なお、養老孟司先生との対談が含蓄に富むのは半ば当然として、対談ラストの池澤夏樹氏との対談も印象に残った。それは、自然に入っていく事でスッと物事が入ってくる様になるとの事を話す一節。僕と似た同じ様な考え方で良いなと思ったのである。2024/07/28

けんとまん1007

59
タイトルに「こどもを・・」とあるが、そんな範囲に留まらない思想・哲学の書として読んだ。こどもを野に放つには、まず、自分自身がということがある。人間も、自然の一部であるということの、どれだけ立脚できるのか。そこからしか始まらない。身体性の意味、生命観の意味は、どれだけ考えても考え尽くせるものではない。巷に溢れる、もっともらしい言葉は、ファッション化しているのが多い。デジタルに表現できないところに、人間の、生命の意味があるし、本来の意味の多様性につながる。2024/05/07

@nk

57
星野道夫の生き方に感銘を受けアラスカへと発ち、写真家を志す。その後、3.11での気付きから起業に至り、今や国内最大のアウトドアプラットフォームとなった登山アプリ[YAMAP]の創業者が本書のインタビュアーである春山氏。著名な御三方との場を設けることができるだけでなく、これほど深い内容にまで踏み込めるのは、この若さで彼以外にそうそういないのではないだろうか。/生きものが数学の解答集にたとえられたり、SDGsを推進する人たち自身の世界観を変える必要性が説かれていたりと、落ち止まない鱗を目元に感じつつ、⇒2024/02/29

Shoji

38
育児書でもなければ、ネイチャーガイドでもありません。養老孟司先生、中村桂子先生、池澤夏樹先生と、YAMAPの春山慶彦社長との対話集です。通底しているのは、自然に身を委ねることの大切さです。テーマは多岐です。哲学的であったり、民俗学的であったり、宗教的であったりします。いずれの先生も、自然回帰を説き、大自然へのリスペクトと謙虚さを語っています。知的な一冊だと思います。私は静かに読み進めました。2024/03/12

ムーミン

29
養老孟司氏、中村桂子氏との対談には、特に感じるところが多くありました。2024/08/25

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