内容説明
「最後の将軍」徳川慶喜(とくがわよしのぶ)の曾孫(ひまご)にしか書けなかったひいおじいさんのこと、徳川慶喜家のその後、そして自分のこと。
目次
世が世なら将軍徳川慶朝?
徳川慶喜の血を感じるとき
わが家に伝わる将軍家の名残
歴史の話は専門家に聞くべし
徳川慶喜家の秘宝
豚一殿の曾孫の舌
モテモテ将軍の曾孫は女性の縁に乏しくて
カメラマン徳川慶喜の腕前
父・慶光の波瀾の人生
公爵夫人が生き抜いた昭和〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Squirrel
13
おもしろかったぁ。著者のフレンドリーな文体が読みやすかった。慶喜公から4代目となる著者は普通を強調しているが、そこはそこ、やはり徳川家なりのエピソードがたくさん。おおらかな様子も大物感を感じさせます。前に読んだ榊原喜佐子著「徳川慶喜家の子ども部屋」もとてもおもしろかったので、慶喜公関連の本はこれからも時々読んでいきたいと思った。2015/10/02
Mosu
2
ときより慶喜公について書かいている。なかなか慶喜公には親しみが持てる気がする。 公とつけて呼ぶのが正式なのかどうなのか、、わかる人がいれば詳しく教えていただきたい。。2016/05/13
まふ
1
徳川慶喜の曾孫にあたる人の徳川慶喜及びその一族の裏話。慶喜及び2代目慶光自身は真に華族の生活を過ごしたようであるが、3代目慶久は大変な苦労、辛酸を味わったらしい。4代目の著者は自身の出生をきわめて自然な目で見つめている.逃れられない束縛はあろうが、淡々と人間としての自分を生きているその姿勢には共感を覚える。周りが騒ぎすぎるのだ。衣食足って自身の名誉、家系を自慢したがる輩が多すぎる。古本屋で買ってきた本としては優れた本であった2000/08/19
JUN
0
慶喜の曾孫。慶喜→慶久→慶光→慶朝。慶喜のカメラ好きが遺伝してか、慶朝さんもカメラマンとなった。性格も似ているらしい。本自体はあまり面白くもなかったが・・・2011/01/19
oskrt
0
図書館で歴史の棚を眺めててみつけた。慶喜の曾孫に当たる方のエッセイ■慶喜の人となりを知って自分と似てるなと思ったとして、赤の他人と遺伝子を受け継いでいる人では次元が違う。慶喜がなぜ大阪城を捨てたのか、司馬遼太郎がどんなに膨大な資料を調べて書いても想像の域を出ないけど、作者の想像は肉親ならではの軽さと強さを持っていて興味深かった■明治天皇が慶喜に対して申し訳なく思ってたって挿話もあった■歴史ってあっという間にぼやけていく。残す意味、必要性みたいな事を最近感じる。天皇モノもあれば読んでみたい2019/08/16