ヤングジャンプコミックスウルトラ ゴージャス・アイリン - 荒木飛呂彦短編集

荒木飛呂彦

集英社（2004/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 266p／高さ 21cm
• 商品コード 9784087820713
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[りりす]

短編集。この作者の漫画を初めて読んだ。『北斗の拳』とかマカロニウエスタンに影響を受けてるのかなぁ(私はどちらも詳しくないですが)。所々、昔の漫画に共通するなにかがある。両方のファンからどつかれるのを恐れずに言えば、竹宮惠子の漫画のギャグタッチの場面を連想した。

2017/01/09

[明智紫苑]

あの荒木飛呂彦氏の初期短編集だが、SF漫画も描いていたのは意外だった。表題作は『ジョジョ』の前身らしいが、ヒロインが化粧で別人に変身するのは、桂正和氏の『シャドウレディ』の元ネタかな？　口絵には今世紀の荒木さん描くアイリンの姿だが、現在の荒木さんの画風でリメイク版を読みたいな。

2024/08/03

[白義]

メイクを施した演技で「心身ともになりきる」ことで戦うアイリンの造形が渋い。なんにでもなれる強さとなにかにならねば戦えない脆さの同居というか、これが連載されていたらかなり味のある作品になっていたのだろうなあ。昔の英米SF短編のようなサスペンス溢れる決まった感じのストーリーが多い。しかし絵柄があまりに別人過ぎて感慨深い

2013/10/13

[sibasiba]

漫画短編集。10年以上死蔵してました。「アウトロー・マン」以外は全部読んでるしと言い訳するが、愛蔵版の罠として買って眺めたら満足して棚の肥やしになってしまって。「ゴージャス・アイリン」は女性主人公で暗殺者、メイクによる超絶能力でバトルとかかなり良いのに、連載してほしかった。初期作品ばかりなので絵柄の試行錯誤の変化を楽しめる。しかしこの本に収録された作品の要素全部「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズにより洗練されて組み込まれていて感心した。

2017/04/25

[新天地]

JC版既読のため「アウトロー・マン」とあとがき以外は既読。あとがきにある「ストーリーの基本はサスペンス」を軸に作られ、その後に代表作にしてライフワークの『ジョジョの奇妙な冒険』を描くまでの間に自分の「絵柄」を模索していた時期の短篇集。また絵柄に関しては掲載順に読んで行くと画風の変遷を遡って見ることになるのも面白い構成。表題作「ゴージャス★アイリン」は絵柄的には初期の『ジョジョ』とほぼ変わらない画風な一方、女性主人公でセクシーかつ猟奇的で奇抜なバトルという少年誌では今でも珍しい内容。（コメント欄に続く

2025/11/04