出版社内容情報
2016年、7月の参議院選挙から適用される18歳選挙権。新たに有権者に加わる240万人の若者達及びその親達に向けて、現職の国会議員が、その意義、民主主義の仕組、社会問題、日本の将来を息子と語りあう。
内容説明
息子に語る、政治の素顔。ホンネで語り明かした親子問答。
目次
1 18歳選挙権で、政治や選挙の何が変わるの?(10代で選挙権を得るのは世界の「普通」;なぜ若者の声は社会に届きにくいの?;18歳選挙権の議論のきっかけ ほか)
2 日本の将来、どう考えればいいの?(「安保法制」の何が問題なの?;集団的自衛権行使に歯止めはかけられるの?;どういう状況でなら、人は命をかけられるの? ほか)
3 国会議員ってどんな仕事?(国会議員の会議な一日;東京と地元を行ったり来たり;国会議員は中小企業の社長に似ている ほか)
著者等紹介
古川元久[フルカワモトヒサ]
1965年愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省(現・財務省)入省。米コロンビア大学大学院留学。94年退職。96年に民主党結成に参加し衆議院議員初当選(愛知2区)。以降7期連続当選。内閣官房副長官、国家戦略担当大臣、内閣府特命担当大臣などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勝浩1958
13
民進党議員であるだけに、現政権をやんわりと批判していますね。もちろん民主党が与党であったときの失政についても反省はしています。今夏の参院選から18歳の人が選挙できるようになるので、タイムリーな分かりやすい読み物になっています。古川市は人が命をかけるものがあるとすれば、「国家」ではなくて「ふるさと」と言っているのですが、これも今の政府の考えに対抗するものと言えるでしょう。私にとっては、命をかけるものは間違いなく家族ですけれど。2016/06/25
hk
5
大蔵官僚から転身して現在は民進党所属の衆議院議員(8期連続当選)というキャリアを重ねている著者と息子さんとの砕けた感覚のある対談集。限りなく会話集に近い。印象に残ったのは官僚と政治家の任務の違いを鉄道運用で例えたうえで著者が政治家になろうとした動機について語った箇所だ。それを端的にまとめると次のようになる。「鉄道のレールを敷くのが政治家。そして敷かれたレールの上を脱線させないように走らせるのが官僚。大蔵官僚をやっていて、この先鉄道を走らせようにもレールがまともに整備されていないことが解ったので政治家になる2016/07/18
華形 満
5
今回の参院選から18歳より選挙権スタートと話題になったものの、結果18-19歳の投票率はそれ以上の年代平均とさほど変わりなかったという報道を聞き、むしろその親・祖父母達の子供・孫達への政治への関わり教育の無関心さに無性に腹が立った。それこそ若者が政治の事を議論するのが「カッコ悪い」と言う風潮が我が国では数十年全く成熟していない情けなさ。著者は民進党なので与党批判やら自己の来歴など半分は不要内容だと断じたい。タイトルから「選挙ってこんなに民意を反映出来る素晴らしいシステムなんだよ!」と論じて欲しかった。2016/07/13
やすたき
1
現職だから仕方ないが民進党◎、自民党△な文面。これなら土田ひろかず氏の体験談の方が客観的でリアル。若者を民進党へ煽動させる本。昔英語のスピーチで「ナショナリズム」と書いたのを教師から「ファーマシー」に修正と指摘を受けた記憶がある。年1億円納税する富裕層だろうが、0円のニートだろうが誰でも同じ1票には疑問。後者には選挙権を剥奪し行政サービスを無にしてもらいたいと思うのは極論か。2016/07/27
おこめ
1
18歳選挙に向けて読んだけど、こんな物分かりのよい高校生の息子なんて本当に存在してるの…?幻なんじゃ…と思ってしまいました。すいません。笑選挙や民主主義の説明はわかりやすくてよかった!2016/06/20