出版社内容情報
中年の作家・安芸隆之と着物デザイナーの浅見抄子。共に家庭を持つ二人は禁断の愛に溺れ、戻る場所を失っていく。絢爛たる性愛の世界を描いて男女小説の金字塔と謳われた傑作。解説は村山由佳。
渡辺 淳一[ワタナベジュンイチ]
内容説明
50代の作家、安芸隆之は、着物デザイナーで夫と子どものいる浅見抄子に出会い恋に落ちる。失われつつある日本の美しさを求めて、ふたりは早春の熱海、春の吉野、秋の奈良、冬の阿寒、摩周を旅する。旅路の果て、北国の別荘で、降りしきる雪に閉じ込められたふたりは…。互いを思いやる心が切ない大人の純愛小説。
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年10月~2014年4月。北海道生まれ。道立札幌医科大学卒業。医学博士。大学卒業後、母校の整形外科教室講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。2003年紫綬褒章受章、第51回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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