愛する伴侶(ひと)を失って―加賀乙彦と津村節子の対話

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  • サイズ B6判/ページ数 164p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087815207
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

妻を失った夫と夫を失った妻…。最愛の伴侶に先立たれた二人の作家が辛く苦しい胸のうちを明かす。時を経てもなお癒えぬ悲しみと、いかに向き合っていくか。万人の胸に迫る、切なくも温かい対話。

内容説明

最愛の伴侶に先立たれた二人の作家が辛く苦しい胸のうちと、それをどう乗り越えていくのかを語り合う。時を経てもなお癒えぬ悲しみと、いかに向き合って生きていくか。万人の胸に迫る、切なくも温かい対話。

目次

第1章 出会い
第2章 死の病
第3章 伴侶なきあと

著者等紹介

加賀乙彦[カガオトヒコ]
1929年東京都生まれ。小説家・精神科医。東京大学医学部医学科卒業。主な著作に『フランドルの冬』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『宣告』(日本文学大賞)、『永遠の都』(芸術選奨文部大臣賞)、『雲の都』(毎日出版文化賞特別賞)など。日本藝術院会員、2011年度文化功労者

津村節子[ツムラセツコ]
1928年福井県生まれ。小説家。学習院女子短期大学国文科卒業。主な著作に『玩具』(芥川賞)、『流星雨』(女流文学賞)、『智恵子飛ぶ』(芸術選奨文部大臣賞)、『紅梅』(菊池寛賞)など。日本藝術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金吾

21
○いい対談集でした。お二人ともいい夫婦関係を結ばれていたと思われます。津村さんの吉村さんの最期の時期まで仕事をしていたことを悔いられていることと吉村さんの死後に吉村さんを見たという話が胸に迫りました。2021/11/14

まめお~

6
伴侶を亡くしたお二人の対談。津村氏1928年、吉村昭氏1927年、加賀氏1929年生まれ、奥様は9歳若かった。私の父1928年、母1929年生まれ。母は吉村氏と同じ病、同じ79歳で逝った(父健在)。なので、自分の親と比較しつつ、敬愛する吉村先生の晩年のお姿を想像しつつ読んだ。闘病生活も大変だが、突然の別れもキツい。夫婦のあり方や死生観等対照的なお二人であるが、妻や夫への深い愛情については共通。お墓のことはどこもイロイロあるのね^^; 津村氏の最後の答えにキュン。自分たち夫婦の将来も考えさせられたなぁ。2014/12/14

ときどきぷろぐらま。

5
二人の作家さんの対談。どちらも伴侶を失っているが、生きていた頃の思い出があるから、強く優しく生きていけるのかもしれませんね。長年連れ添った夫婦というのは、いいなと感じました。私は主人が死んだら生きていくのも嫌なので先に逝きたいと思ってるけど・・・(笑)源氏みたいに出世しようかしら。2013/11/29

ごえもん

4
共に80歳を越えた方同士の対談でやさしさに満ち溢れています。お二人とも相手方を失っているとはいえ、その夫婦の姿や信仰も対照的です。しかし、それぞれ相手方を愛する気持ちにあふれています。 それぞれに生き方や考え方があって今があるのだろうなあ。実はお二人の作品は1冊も読んだことがなくこの本が初めて(正確には小説じゃなくて対談本だけど)。 私も無神論者だけど、「信じる方に賭ける」と言う気持ちの持ち方は素晴らしい。無限がどんなものか知らなくても、無限があることは確かに知っているのだから。2013/10/27

黒豆

4
伴侶を失った二人の対談集。延命治療や癌の告知など考えさせられた。好きな作家である津村さんのまだ読んでない本に加えて吉村氏の本も読んで見たいと思った。2013/10/14

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