インパラの朝―ユーラシア・アフリカ大陸684日

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814347
  • NDC分類 292.09
  • Cコード C0095

内容説明

「今夜、どこに住みますか?」26歳、47カ国、2年の旅、ここに始まる。新たな才能による次世代ドキュメンタリー誕生!第七回開高健ノンフィクション賞受賞作。

目次

序章 向かう世界
第1章 ささやきを聴く―ヒマラヤ山系
第2章 カオス―東南アジア~インド
第3章 小道の花々―インド~パキスタン
第4章 ウォッカの味―中央アジア
第5章 悪の庭先―中東
第6章 鼓動―東アフリカ
第7章 内なる敵―南アフリカ
第8章 血のぬくもり―西アフリカ
第9章 世界の法則―サハラ北上
終章 去来

著者等紹介

中村安希[ナカムラアキ]
1979年京都府生まれ、三重県育ち。98年三重県立津高等学校卒業。2003年カリフォルニア大学アーバイン校、舞台芸術学部卒業。日米における三年間の社会人生活を経て、06年ユーラシア・アフリカ大陸へ旅行。各地の生活に根ざした“小さな声”を求めて、四七ヵ国をめぐる。08年帰国。国内外にて写真展、講演会をする傍ら、世界各地の生活、食糧、衛生環境を取材中。他に、海外情報ブログ「安希のレポート」を更新中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

221
まずは何よりタイトルが秀逸だ。ライオンでもなく、シマウマでもなく、キリンでもなく、「インパラ」というのがいい。朝の爽やかな草原がイメージされるし、その身体の内に秘めた躍動感をおもわせる。『深夜特急』よりも遥かに長大で、時には過酷な旅。よくぞ生きて帰れたと思わせるシーンも1度や2度ではない。なにしろ2007年〜08年の中東〜アフリカを巡る旅だったのだから。そして、それらを語る中村安希の視点の瑞々しさと世界に向かう真摯さがいい。なお、旅のスタイルやスタンスは、小田実の『何でも見てやろう』を彷彿とさせる。2014/12/14

文庫フリーク@灯れ松明の火

70
26歳女性の世界47カ国・バックパッカー旅2年のノンフィクション。著者のファイティングスピリットに敬意を表します。無事帰還できて良かった。文章は世界各地ひとつひとつの場所について短く、エピソードも書き込み不足の感。もったいないなあ。キラリと光るフレーズ、描写、新たな視点は確かに有ります。巻末近くの著者の言葉『私はわざわざ旅をして、自分自身の無知を学んだ』このジャンル、かつて同じ26歳・沢木耕太郎氏のなしえた旅『深夜特急』は今も高い壁ですね。2011/08/14

nemuro

45
思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の29冊目。いつどこで買ったのか定かではないが、たぶん、スッキリとしたタイトルと、そのタイトルにマッチした表紙写真に惹かれての購入と思われる。「自らの素直な感覚を頼りに47ヵ国を旅した著者が綴った684日間。第7回開高健ノンフィクション賞を受賞したデビュー作」とのこと。たった一人で現地に飛び込み、次々に発生する難題に、激しく跳ね返されたり必死に克服したり。世界各地を放浪の本は数多あるのだろうが、これほど体当たりな旅を私は知らない。2020/05/08

33
なんと言ったらよいのでしょう。長い長い旅の記録。ひとうひとつのエピソードは短くて、え?ここで終わり?みたいな感じなんだけれど、ついつい先を読んでしまう。旅の始まりと終わりではひとが変わったようで、この旅でたくさんのものを身につけたのがわかります。印象に残ったのは、パキスタンで出会った学生のエピソード。それから、「アフリカは教える場所ではなくて、教えてくれる場所だった。助けてあげる対象ではなく、助けてくれる人々だった。」という言葉。2015/06/17

これでいいのだ@ヘタレ女王

26
まさに私が知りたかった情報を得る事が出来た一冊。実はかなり長い時間、レビューを書いては消しを繰り返した。そして結論。兎に角 溢れる情報に惑わされず客観的に世界に暮らすごく普通の人々の事を知りたいと思うなら この本を読むべし。2015/05/04

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