ヤマト魂―アメリカ・日系二世自由への戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087812343
  • NDC分類 334.453
  • Cコード C0095

内容説明

真珠湾攻撃で始まった“もうひとつの日本史”。自信と誇りを持った日本人が、20世紀のアメリカにいた。日本人の原風景を描く現代史ドキュメント。

目次

第1章 強制収容所(開戦、真珠湾攻撃の日々;排日報道の津波;サンタフェ日本人抑留所 ほか)
第2章 戦場の日系部隊(忠誠登録という名の「踏み絵」;自由へのかがり火、「撃ちてし、やまん」;モンテカシノの戦い(イタリア) ほか)
第3章 戦後・再起への道(戦場、そして収容所から還る;市民権への戦い;排日土地法との戦い ほか)

著者等紹介

渡辺正清[ワタナベマサキヨ]
1938年、石川県で生まれ、神奈川県、愛知県で育つ。61年、東北大学文学部卒。62年カリフォルニア大学(UCLA)留学、都市工学専攻。65年、ロサンゼルス郡公共事業局勤務、85年、郡最優秀職員に選ばれる。道路課長を勤め、99年退職。75年から現在まで、カリフォルニアの歴史を背景に日系移民史に関する論文、歴史紀行文をロサンゼルスの邦字月刊誌、新聞へ定期的に寄稿。91年、マリリン・モンロー、ロバート・ケネディ、ウィリアム・ホールデンらの検視解剖で知られるトーマス・ノグチ検視官の解任劇の内幕を描いた『ミッション・ロード』で、第10回「潮ノンフィクション賞」を受賞。ノンフィクション作家として、日本の月刊誌、新聞に寄稿、講演をおこなう
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感想・レビュー

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スー

19
アメリカに渡った日本人、日系二世達の自由をかけた戦い。黄禍論そして排日移民法の成立により帰化の禁止と土地の所有の禁止等で家や畑を失い更に1941年の真珠湾攻撃で財産を二束三文で買い叩かれ強制収容所に入れられ自由を奪われてしまう。二世達は自由を奪うアメリカに失望しながらも今後アメリカで日系人の居場所を得る為に軍に志願しアメリカ人の誇りをかけ戦い戦後は市民権の為の戦いが始まる。今は大谷選手の活躍を喜んでくれているがちょっと前はジャップと罵られ入店を拒否されていた。読んでいて辛かった。2018/06/09

0717

14
1941年の真珠湾攻撃から1952年の排日土地法廃止までの米日系移民の苦闘の歴史。帰米二世って初めて知る。経済や教育の関係で一度日本で育って戻った人達のこと。一世と帰米二世は日本を知るから、日本シンパが多いけど、二世は根っからの米人で、この世代が442部隊に志願して血を流し、人種差別と激しく戦い自由を獲得していった。しかし自由の国のようなイメージだけど差別は苛烈なんだね。2021/12/14

seychi

0
今年の夏の自由研究(笑)の「日系アメリカ人」帰化か出来ない一世とアメリカ市民の二世、そして二世同士でも親日と親米の対立、そしてハワイ移民と本土移民との対立。日本に帰国する者、米国陸軍に志願する者。命懸けてアメリカ人である事を証明する為あらゆる困難な戦場で戦い倒れた者。戦後も差別的な法の撤廃の戦い。ありとあらゆる困難が描かれてる。日本人のアイデンティティーと祖国アメリカという間に苛まれつつ負けない姿勢が本のタイトルであるヤマト魂なんだと思う。2015/08/12

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