出版社内容情報
ザックジャパン“話題の戦術"の正体
ザッケローニは日本にどんなサッカーをさせたいのか。キーワードは3-4-3。フォーメーション誕生の背景、歴史、様々なケーススタディを紹介。3-4-3の正体と日本サッカーの未来に迫る。
内容説明
攻撃的サッカーを信奉する名将たちが、手を出さずにいられない野心的なフォーメーション3-4-3の正体とは。ザッケローニが標榜する3-4-3の全てがわかる。
目次
第1章 最も攻撃的な布陣、3‐4‐3を見た!
第2章 この試合を見なければ3‐4‐3は語れない
第3章 イタリアで見たザッケローニの3‐4‐3
第4章 だから3‐4‐3はなくならない
第5章 そのフォーメーションは攻撃的か
第6章 これがザッケローニの3‐4‐3だ
第7章 なぜ日本代表に3‐4‐3が必要なのか
著者等紹介
杉山茂樹[スギヤマシゲキ]
スポーツライター。1959年静岡県生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてスポーツ総合誌やサッカー専門誌などで執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
23
ザック・ジャパンが何度もチャレンジしている「3-4-3」というシステムについて、海外の事例も紐解きながら、その優位性を熱弁した一冊。全体的に興味深く読めたのだが、やはりこの手の話をするのにフォーメーションの図しか載っていないのはつらい。それなしでも、サイドの攻防においての優位性などの指摘はわかりはするけれど、やはり実際の動きのなかでその効果を見たかったし、それが無理でも図解的な要素を充実させてほしかった。とはいえ、サッカーを見る際のポイントを教えてくれるような中身にはなっており、今後の観戦が楽しみである。2013/06/03
文章で飯を食う
6
高いところで守れば、ボールを奪えば、即攻撃ができる。そのかわり、自陣は手薄になる。必然、打ち合いになるわけですね。ちょっと、理解できたかも。2012/06/08
YOS1968
6
日本人はシステム論が好きかも知れない。ザッケローニのやろうとしている3-4-3には賛否両論ある。オランダ由来の中盤ダイヤモンド型の3-4-3は4-2-3-1の発展形で、ザックのやろうとしているフラットな中盤の3-4-3はイタリア仕込みの4-4-2由来である。フラットな4-4-2(ブラジル仕込みの4-2-2-2ではなく)の親和性に乏しい日本では中盤ダイヤモンド型の方に親和性があるのではと思われる。やっぱりチリ監督としてスペインと互角の戦いをした3-4-3原理主義者ビエルサの方が監督としては魅力的だったのかも2011/11/17
牧神の午後
3
サッカーの布陣論ってことで「4−2−3−1」の続編に当たるのかな?ザックジャパンでやろうとしている3−4−3の海外での歴史や実践についてざっくり解説。試合でどうだったというのも検討しているとは思うが、やはり動きを見たい、権利関係で難しいことは承知しているけど、実際の試合の動きの中でこことここがかみ合わってないのが3バックの弱点、といったところを実感したい。2012/02/22
dennis
3
アヤックス黄金期からザッケローニまでの3-4-3のフォーメーションを解説したもの。これ知ってるぞっていう内容も結構あったが、よくよく考えてみると、この著者の『4-2-3-1』に書かれていたからだった。ザックの3-4-3がなぜ機能しないのか、の考察についてはなるほどなと思った。2011/11/06