内容説明
20世紀は都市文明や科学技術が大きく進歩した時代だったが、同時にひとびとが壮大な「夢」や「幻」を見た時代でもあった。「社会主義国創設者のミイラ」「石原慎太郎のネッシー探検隊」「実在したハリー・ポッターの登場人物」「日本の最終決戦兵器研究所」「シリコンバレーの呪われた館」「UFOの破片」…これは、そんな「20世紀の夢」たちを21世紀へつれてくる、アラマタの集大成的「世界ミステリーツアー」ガイドブックである。
目次
リプレー「信じようと信じまいと」コレクション
ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
リリ・エルベの肖像画
アンジェリンの看板
東京大学雪男探検隊
石原慎太郎のネッシー探検隊
オリバー君
フルカネリのサイン
福来博士の念写写真
熊沢天皇
学天則
レーニンのミイラ
ボルネオ島「首狩り族」の復活
ガラパゴス殺人事件
アナタハンの女王蜂
空手
沖縄ロゼッタストーン
与那国海底遺跡
ツチノコの足
ロッズ(スカイフィッシュ)
クロップサークル(ミステリーサークル)
ナスカの地上絵
レイライン
ロズウェルUFOの破片
死海文書
ヴォイニッチ写本
トリノの聖骸布
ピルトダウン人の化石
コティングレーの妖精写真
ミッチェル=ホッジズの水晶ドクロ
中国遺伝学
陸軍登戸研究所
著者等紹介
荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年、東京生まれ。作家・翻訳家・博物学研究家・日本大学大学院教授。日本最強の知識量と好奇心をフル稼動し、「風水」「陰陽道」など数々のブームを起こしてきた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J.T.
7
2001年発行なので、少々時代遅れの感がるものの、初めて知ることも多くあり、面白く読めた。キリストの聖骸布やクリスタル・スカルはその後偽物だったと決着がついたと思ったけど、何が本物で何が偽物かなんて、ここでは重要ではないのだとも思う。いろいろなものが登場するが、ものよりもその周辺の人たちこそ、怪しくてもっと面白そうだった。2018/06/02
ねじまき鳥
6
週刊プレイボーイで連載されていた頃から愛読していました。東京島のモデルになった事件が載っていたような、と思い再読。2019/06/22
カツ
4
週刊プレイボーイに連載してたのを纏めた本らしい。特に気になったのが「熊沢天皇」「アナタハン事件」「登戸研究所」。「熊沢天皇」と「登戸研究所」はおぼろげながら知ってはいたがもっと詳しく知りたくなった。「アナタハン事件」は、これって全く「東京島」じゃんと思ったが多分元ネタなんだろうな。実際にこんな事があったとは。結構面白い本でした。2020/09/06
ラグエル
4
けっこう、真面目に、ヤバいと思うんですがね。こういうの、真面目に考えないといけないと思うんですがね。一蹴する態度のほうがマズイと思いますよ。いや、付き合いきれないモノだってありますよ。だけどね。2014/03/09
peugeo
2
まさに「ビリーブ イット オア ノット」の世界。一つ一つのストーリーが短くて読みやすい。ウインチェスター・ミステリーハウス、クロップサークル、オリバー君が印象的。2011/12/10