内容説明
金、陰謀、策略、そして情熱…。マツダ、トヨタ、ニッサン。国産マシン19年間の『ル・マン』挑戦を激しく追った人間ドラマ。初めて描かれたモータースポーツ舞台裏の真実。
目次
序章 ハイ・ムーン・テンプル
第1章 質屋通いのレース記者
第2章 朝の光の中で
第3章 “we will be back”をもう一度
第4章 裏切りと侮蔑と絶望のル・マン
第5章 祭りの決算
第6章 そして静かなる勝利
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水判土カスミ
2
グループC時代のルマンに挑戦する日本のメーカーを追った作品。レギュレーションなど細かい舞台背景も出てきますが、基本的にはマツダ、日産、トヨタの3メーカーだけで海外メーカーはあまり言及していませんので、ルマンのことを書いたというよりは日本のルマンへの挑戦を書いた本です。もっとも、ルマンに参戦する全チームのことを書いたら莫大な量になりそうですが……
カワセミ440
2
1991年6月23日は私にとって忘れられない日の一つ、何故ならルマン24時間レースに日本車として初めて(後に続くメーカはまだなし)優勝した日だから。ニッポンはレースの世界では後進国で、全くルマンでは歯が立たなかった。(90年のニッサン、94年のサードトヨタはちょっとだけ惜しかったけど)非力なマツダが奇跡の優勝だ、っていう事で当時は夢中でテレ朝の中継を手に汗を握りながら食い入るように見たものです。黒井さんは『レーサーの死』とか書いていて結構好きなルポライターです。マツダの貌、大橋孝至さん、亡くなってたんだな2015/02/20
U-G.Kintoki
1
「レースは政治」というのがよくわかる良著2009/05/14
Takahide✈Yokohama
0
マツダが勝った年の日産はいい車作っていたんだねぇ。たらればだけれどもし出ていたら日本車同志での争いが見れたかもしれなかったのかぁ。2023/03/05
washa46
0
日本のワークスチームはサラリーマン集団だから、レースへの取り組み方が海外のチームとは少し違う…か?…そんな中でも強烈なリーダーシップを発揮する人物がいた事を教えてくれる本でした… レギュレーションの決定について、各メーカーやチームが集まり、どのような話し合いが行われるのか、レースの華やかさだけでなく舞台裏を垣間見えるのも良かったです…2022/09/04