アイスグリーンの恋人

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087753554
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

言ってなかったこと、それは「愛しています」ライラックが満開だったあの日、出会ったふたり…。札幌すすき野を舞台に描く純愛物語。

著者等紹介

喜多由布子[キタユウコ]
1960年、北海道八雲町生まれ。1993年、第九回日大文芸賞を、2001年、札幌市民芸術祭奨励賞を、2004年、「帰っておいで」で第二十五回らいらっく文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

137
冒頭からはなかなかノワールな雰囲気が漂い、タイトルにそぐわないハードボイルドな作品かなと読み続けてましたが、中盤からは一転してベタすぎないレベルのラブストーリーテイストが、ほどよくストレスなく入り込んできて、ラストにかけては、愛する人への想いや大切な人との絆、つながりをしつこくない描き方で、伝えてきます。せっかくステキな作者さんに出逢えたと思いましたが、残念ながら、既にお亡くなりになってしまい、本当に残念です。この作者さんの作品をもっともっと読んでみたかったです。改めまして、ご冥福をお祈りいたします。2013/10/04

アッキ@道央民

13
初めに、この作者の事を知ったのは確か5月頃。新聞の片隅に載った記事でした。地元札幌で、我が家からも程近い所にお住まいだった作者。若くして他界されたと言う事でした。どんな作品を書かれていたのかなぁ~と思い、読メで検索。図書館にもあるという事でしたので借りてみました。 札幌の街を舞台にした、街金を営む不器用な男とヒロイン美里の純愛ストーリー。テンポの良いストーリー展開で読み始めたらとまりませんでした。歓楽街すすきのや札幌の四季も綺麗に描かれ心地良い読後感が残りました。2013/07/23

れな@がんばれレバンガ

9
ハードボイルドっぽい文体で読み切れるか不安になったが一気読み。ススキノを舞台に大事なものを喪失した者達の大人の純愛物語。北海道の季節感たっぷりの描写は道産子作家さんならでは。雪の匂い、冬の夜明け前の世界の色、雪虫、空の色。不幸の連鎖を断ち切って前を向くために、人との出会いが大事だし、良き出会いを本当に良いものに出来るかどうかは周りのせいじゃなく自分次第。アホの子が立ち直って戻ってきてくれたらいいな。 ☆3.82018/01/19

あつひめ

5
まずは・・・表紙が北海道の初夏を思わせる色で気に入りました。どさんこ作家さんで地元すすきのを丁寧に表現しているなぁと感じました。北海道のスキー以外のもう一つのスポーツ、アイスホッケーに焦点をあてて、もうすぐたくさんのものが手に入りそうな矢先に起きる不幸。その不幸によって自分で重い鎧を身につけて10年。やはり纏わりつく過去に悩む美里に出会って優しさを垣間見たことによって、もう一度・・・っていう気持ちを持った堂島。子供じゃありません・・・本当の大人は口にしない言葉・・・。そういえば、いい年をした大人は私子供だ2009/10/16

そら ふわりん

1
自分は恋愛の柄じゃないと決めつけてもどかしく進む大人の恋心に、キュンとしながらあっという間に読み終えてしまいました。 なんか、暖かい優しい気持ちに慣れました。 とても良かったです。2013/04/02

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