著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年唐津市生れ。中央大学法学部卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を、91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を、2004年『楊家将』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
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榊原 香織
53
全19巻の18 百里風、乱雲、朝影、雷光、華麗な汗血馬たちの名前です。 大きくなって帰ってきた楊令、産休から復帰した扈三娘、全てを巻き込みいよいよ総力戦へ2021/12/15
Y2K☮
42
ある時から歳を重ねるのが受け入れ難くなる。きっと誰もが。でも悪い事ばかりではない。新たな世代の台頭、受け継がれる夢の燈火。梁山泊にあの男が帰ってきた。まさに救世主。彼はいずれ実態を伴わぬ「替天行道」の志に確たる枠組みを与え得る存在。だが成長を待ってくれるほど現実は甘くない。そっと見守りたくても別れはいつだって唐突に訪れる。遂にあの人も逝った。疾風を纏った一撃と長年押し殺した自責の一言を遺して。重い遺産。背負えるのは一人だけ。言葉を超えて互いを深く分かり合った君の使命だ。読了後に再会の場面を見返すと、もう。2017/02/02
扉のこちら側
32
初読。ついに楊令参戦。そしてまた戦死者が。次で最終巻。2013/10/06
藤枝梅安
28
水軍の戦いが始まった。宋軍は巨大な軍船を使い、流花寨を攻める。梁山泊の水軍は、敵を梁山湖に引き込み、小船を鎖でつないで対抗する。楊令が子午山から戻ってきた。誰もが楊令を歓迎した。林冲も彼独特の手荒な歓迎をする。楊令は梁山泊の主だった人間達と会って話した後、一旦北に向かい女真の阿骨打のもとで転戦する。二竜山は1年の抵抗の後、趙安により殲滅させられる。解珍も何信を奇襲で殺した後、命を落とす。秦明も戦死する。2011/04/14
biba
15
とうとう、最終決戦になるのか・・・。次の時代の幕開けも感じつつ、今の時代の終焉を思う。あと1冊で終わってしまうのかと思うと、読むのが恐い。どんな、ラストになるのか。どちらにしても、悲しい。2015/11/29