内容説明
こうしてなにかを書くことによって世間とつながっていたいのです。何もない日々の中で書かれたある姉妹の日記。
著者等紹介
清水博子[シミズヒロコ]
1968年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。97年「街の座標」で第21回すばる文学賞、2001年「処方箋」で第23回野間文芸新人賞を受賞
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感想・レビュー
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rinakko
15
再読。これもかなり堪らない。有り体にいえば、姉妹の日記を交互に連ねただけの小説。唐突に日記をWEBで公開し始めた妹、それを知った姉は混乱しつつ徹夜で読む。そして…。この姉妹、妹は相当頓珍漢な人で、姉はなかなかの曲者だ。妹は姉の境遇(未亡人、不動産を相続し広いメゾネットに一人暮らし)を妬んでいるし、姉は姉でそれを冷やかに見透かしている。でもそれがちょっとは張り合いである…ようにも見える。日記を読み合っていることを承知の上で、そっぽを向いたままいけずの応酬をする姉妹。高じて荒っぽくなる妹…相克から目を離せない2016/08/23
浮かれ帽子屋
2
表紙の絵とフォントの組み合わせが目にとまり読んでみた。前評判は全く知らなかったし、CDのジャケット買いみたいなものか。正直よく分からなかった。何を書いているのか、ではなく、なぜ書いたのか、が分からなかった。この作品が本である意味。この作品が作品である意味。それは単純に文学に疎い自分が、読み取れないだけなのかもしれないが。2010/04/26
りん
1
姉妹の日記が交互に綴られる。他人の日記を読むような秘密めいた面白さがあった。2011/02/01
夜猫
0
よくわかりませんでした。途中でどっちが書いてるのかわからなくなることもしばしば。おちはどこにあるの?ッテ感じです。2012/06/22
ばと
0
よくもまぁココまで、といった印象。どうしても姉のほうに感情移入してよんでしまうが、これは何故なんだろう。2011/12/10