内容説明
地方都市の切れっ端みたいな小さな街でバイトに励むボク、20歳。元同級生相手の売春、母親殺し…?不穏な気配が日常に忍び寄る。しかし、ボクは、いつか自分だけの海岸へいく…。第27回すばる文学賞受賞作。
著者等紹介
千頭ひなた[チカミヒナタ]
1972年1月24日生まれ。高知県香美郡出身。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業
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感想・レビュー
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小椋
4
主人公が最後まで好きになれないんですが、文章の美しさに惹かれて、ずっと手元に置いている。たまに取り出してみて適当に開いたページに、いつもはっとするほど綺麗な文章が綴ってある。2010/07/14
むら
3
素敵な表紙につられて。文章の美しさには圧倒されたが、最後まで物語に入り込めず。主人公の気持ちがいまいち掴めず、文章が綺麗というだけで終わってしまった。機会があればもう一度読んでみたい本。2010/10/29
びわ子
2
文章がすごく綺麗で読みやすいといえば読みやすいんだけど、内容はいまいち理解できなかった。というより、主人公のことが理解できなかった。クロさんの純粋な捻くれ具合とハナちゃんのむかつくまでの真っ直ぐさには好感がもてました。しかしまさかオチがハナちゃんの告白とはびっくり。2011/04/15
輪
1
何気ない生活風景が好きな人だと、 読んでいて直ぐに情景が浮かんで 楽しめると思う。 学生時代やバイトしていた頃って、 こんな感じだった。 何事も、何者も否定せず。 受け流しつつ過ごせば何だかんだで 生きて行ける。 ベッドシーンとも言えないシーンは、 上手く描写が出来ていないので 作者はセクシャルな内容が苦手なのだ ろうな……と思いながら、20代の頃に 読んだ覚えがある。
ひ
1
自分の中の嫌なとことか目を背けてきたとことか全部ドロって見せられた気持ち。でもすごいねいい気持ちになった。たくさんご飯たべてたくさん寝よー!2020/06/11